マンションブランドは管理組合(住民)が育てるものだ
そのマンションのコミュニティの心地よさは、原則として
「構成する人達の良くしたい想い×人間関係の手間暇への労力」の合計で決まります。
・構成する人達の「良くしたい想い」がないと、コミュニティを創る意味がありません。そして、この想いを持った人の「絶対数」ではなく、想いを持った人の「割合」の高いほうが重要です。
100世帯のマンションで10名よりも、50世帯のマンションで8名のほうが、コミュニティを「良くしたい想い」が強いマンション、といえます。構成人数が多いと相対的に割合が減り、コミュニティが低下しやすくなります。
・人間関係の手間暇への労力をかけずに、イベントの技術に走ると、コミュニティは形骸化し、成熟しないどころか必ず衰退します。ただお金を掛けて業者を呼んで盛大にお祭りしても、続きません。
・フラット型コミュニティであるマンション管理組合においては、 人間関係に手間暇を惜しまない「世話焼き」と「執行するリーダー」がコミュニティを支えます。
・外部者(管理会社やマンション管理士等)は、コミュニティ作りのきっかけにはなっても、継続的にコミュニティをもたらしません。
管理会社が提案する「コミュニティ支援」とは、人とカネでイベントを提供することを意味することが多く、一時的に盛り上がらせることはできますが、コミュニティそのものの継続に貢献しません。
外部者は「構成する人達の良くしたい想い×人間関係の手間暇への労力」の計算式に入っていないからです。
マンションの居住者がどちらかに貢献し続けることによってのみ、掛け算に加えることができるのです。
脇役でコミュニティが盛り上がるはずがありません。あくまで構成員次第なのです。