新築マンション購入で、見えない「管理組合を買え」

こんにちは、マンション管理士の深山です。


　先日、知人から新築マンション購入の相談を受けました。
物件調査をプロのリサーチ会社へ依頼し、建物や周辺環境は大丈夫そうだ、とのこと。
本人は盛り上がっています。マンション購入に夢を見ているようです。
ほとんどの人は、人生で最も高額でかつ同類の経験のない買い物をするとき、
最もリサーチを怠るようです。

　この方は買い替え希望で、現在居住中のマンションで理事会役員を務めたりと、
マンション管理にとても熱心な方です。

私は一言だけ言いました。
「買ってから快適に住めそうですか？そのマンションは」

　マンションの住み心地が良いかどうかは、「建物や立地などのハード面」と同じくらい、
「近隣住民や管理組合の力、つまりソフト面」が重要な要素になる、と私は断言します。
ハードもそうですが、ソフト面も急に変わらないし、他人が変えることも出来ません。

　新築マンション購入の問題点は、
「どんな人が入居してくるかが分からない」、その結果「自分達のマンションの行く末を構築する
管理組合の力も見えない」、ということです。
私の経験では、あらゆる角度からリサーチすることで推測はできます。
しかしそれも完璧ではありません。

　この知人は、現在住んでいるマンションで多くの区分所有者の管理に対する無関心に悩み、
それも買い替えの一因になっているとのこと。
住み始めてからも快適なマンションであることを、人に恵まれることを、ただただ願うばかりです。


マンション管理コンサルタント　メルすみごこち事務所

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