「○○」の改善ができていないマンション管理組合は「働き世代拒否」と同じ
こんにちは、マンション管理士の深山です。
前回のブログで、組合の成熟度により
以下の3タイプのマンション管理組合が存在すると言いました。
①ほとんどの居住者がマンション管理に無関心な管理組合
②一部とても熱心な区分所有者がガンガンと引っ張る管理組合
③全体的に程よいコミュニケーションが取れている管理組合
当然③のマンションを目指して欲しいと思いますが、実際に程よいコミュニケーションを取りつつ
管理費を削減している賢い小規模マンション管理組合の事例を2回に分けて挙げてみます。
まず1つ目の賢い小規模マンション管理組合は、私が管理会社での修行時代に出会ったマンション。
このマンションは私が勤務していた営業所の受け持ち100管理組合の中で、
唯一『会計・出納業務のみ』を委託していたマンションでした。
元々は管理会社の「一括お任せ」管理だったようですが、居住者が
「割高感」「自分たちでもある程度はできる部分があるのではないか」
「修繕積立金の将来的な不足は大丈夫か?」と考え、管理会社には必要最低限の仕事を任せ、
あとは自分たちでまかなうようにしました。
『会計』つまり管理組合の収支計算と、『出納』すなわちお金の出し入れ・帳簿付けといった、
『自分たちで実施するのが面倒で、且つ透明性を重視すべき』業務についてのみ、
管理会社を利用していました。
当時の上司は「確かに理事会には行かなくて良いし資料の提出程度だから
手間はかからないけれど、あまり儲からない」と嘆いていました。
その話を聞いて、『これは小規模マンションのお手本ではないか』と思ったものです。
そう、以前お話しした「完全自主管理」は困るけれど、必要最低限の業務を管理会社へ
委託するということが、管理費の削減と区分所有者間のコミュニティ向上
(自分たちでやると言う共通意識)の大きな要因となります。
もうひとつの「賢い小規模マンション管理組合」事例は次回お話します。
マンション管理コンサルタント メルすみごこち事務所