最愛の母親との死別「母ロス」から立ち直るためのポイント
大切な人を亡くしたあと、
「夢に出てきてくれた」
という話を聞くことがあります。
はっきり顔を見たという人もいれば、
声を聞いたという人もいます。
一緒にどこかへ出かけていたり、
生前と変わらない日常を過ごしていたり。
そして、目が覚めた瞬間には覚えていたはずなのに、時間がたつにつれて、夢の内容がきれいに消えてしまうこともあります。
「せっかく会えたのに、忘れてしまった」
そんなふうに寂しくなる方もいるかもしれません。
夢を覚えていなくてもいい
夢は不思議なものです。
目を覚ました直後には覚えていたのに、少しするとほとんど思い出せなくなってしまうことがあります。
でも、私はそんなとき、
「覚えていなくてもいいのではないかな」
と思っています。
もしかしたら、夢の中では大切な人と会っていたのかもしれない。
話をしたり、笑ったり、ただ隣にいたり。
そして朝になったら、その記憶だけをそっと置いて、日常に戻ってきた。
そんなふうに考えてみてもいいのではないでしょうか。
「夢に出てきてくれない」と悲しまなくても
反対に、
「一度も夢に出てきてくれない」
と寂しそうに話される方もいます。
「会いたいと思っているのに、どうして夢にも出てきてくれないんだろう」
そう思ってしまうこともあります。
でも、夢を覚えていないだけなのかもしれません。
人は眠っている間に夢を見ていても、そのすべてを覚えているわけではありません。
だから私は、
「覚えていない夢の中では、もしかしたら会えているかもしれませんよ」
とお伝えすることがあります。
本当に会っているのかどうかは、誰にもわかりません。
でも、大切な人を想う心の中には、今もその人との時間があります。
亡くなったからといって、関係まですべてなくなるわけではありません
大切な人を亡くすと、その人の姿を見ることも、声を聞くこともできなくなります。
それは、とても大きな喪失です。
けれど、亡くなったからといって、その人との関係や思い出まですべてなくなってしまうわけではありません。
一緒に過ごした時間。
かけてもらった言葉。
笑ったこと。
喧嘩したこと。
何気ない日常。
それらは、その人が亡くなったあとも、自分の中に残っています。
ふとした瞬間に思い出したり、
「あの人だったら、こう言うかな」
と考えたりすることもあるでしょう。
それも、大切な人とのつながりの一つなのだと思います。
朝になれば忘れてしまっても
もし、
「夢に出てきてくれた気がする。でも何も覚えていない」
という朝があったら、無理に思い出そうとしなくてもいいと思います。
夢の内容を忘れてしまっても、
「昨夜は会えていたのかもしれないな」
そう思いながら一日を始めてもいい。
そしてまた夜になったら、目を閉じる。
もしかしたら、また夢の中で会えるかもしれません。
だから、
あなたはひとりではありません。
姿を見ることができなくなっても、大切な人と過ごした時間までなくなったわけではありません。
会いたいと思う気持ちも、忘れられない気持ちも、そのままでいいのです。
大切な人とのつながりを、あなたなりの形で大事にしていってくださいね。


