大切な人と死別した人が罪悪感から立ち直れない理由
大切な人を亡くしたあと、
急に、たまらなく会いたくなることがあります。
何かきっかけがあったわけでもないのに、突然思い出したり。
街で似た人を見かけたり、懐かしい音楽を聞いたり、写真を見たり。
「会いたい」
「声を聞きたい」
「もう一度だけ話したい」
そんな気持ちで胸がいっぱいになって、どうしようもなくなることがあります。
悲しいという言葉だけでは足りないくらい、恋しくて、寂しくて、胸がぎゅっと締めつけられるように感じることもあるでしょう。
悲しみをなくそうとしなくていい
そんなとき、
「いつまでも悲しんでいてはいけない」
「そろそろ元気にならなくちゃ」
と思わなくて大丈夫です。
大切な人を失った悲しみは、簡単に消えてなくなるものではありません。
それだけ大切な存在だったということでもあります。
だから、悲しくなる自分を責めなくていいのです。
ただ、悲しみがあまりにも大きくなって苦しくなったときには、ほんの少しだけ、自分の身体に意識を向けてみてください。
まず、ゆっくり息をしてみる
一度、ゆっくり息を吐いてみてください。
そして、できる範囲でゆっくり呼吸してみます。
悲しみが押し寄せているときは、心だけではなく、身体も緊張していることがあります。
何かを考えようとしなくてもいい。
悲しみを追い払おうとしなくてもいい。
ただ、
「息をしているな」
と感じてみるだけでもいいのです。
少しだけ上を向いてみる
もしできそうなら、少し顔を上げてみてください。
空を見てもいい。
天井を見てもいい。
そして、肩を少しひらいてみてください。
「胸を張らなくちゃ」と頑張る必要はありません。
うつむいて小さくなっていた身体を、ほんの少しだけ起こしてあげる。
それくらいでいいのです。
心がすぐに元気になるわけではありません。
悲しみがなくなるわけでもありません。
でも、ほんの少し呼吸がしやすくなったり、「ここにいる自分」に戻ってこられたりすることがあります。
何もできない日は、それでもいい
もちろん、深呼吸さえしたくない日もあるでしょう。
起き上がることさえつらい日もあるかもしれません。
そんな日は、何もしなくてもいいのです。
「これをすれば元気になる」という方法が、グリーフにはあるわけではありません。
その日の自分にできそうなことを、ほんの少し。
それで十分です。
悲しくて、恋しくて仕方がないときに
大切な人に会いたい。
もう一度話したい。
そう思う気持ちを、なくそうとしなくていいのです。
悲しくて恋しくて仕方がないときは、
少しだけ深呼吸してみてください。
そして、できそうなら上を見上げてみてください。
少しだけ胸をひらいてみてください。
たったそれだけのことでも、
苦しい時間を越えていくための、小さな助けになることがあります。
今日も大切な人を想っているあなたが、少しでも穏やかに過ごせますように。


