猫背と「楽な姿勢」

大畠将司

大畠将司

テーマ:症状の原因を考える

「背筋を伸ばしているよりも、猫背にしている方が楽」
そんな方って結構多いと思います。
あなたはどうですか?

この猫背姿勢ですが、体に良い姿勢でしょうか?悪い姿勢でしょうか?
言うまでも無く、悪い姿勢ですよね。
たぶん、誰もがそれを知っているはずです。
なのに、猫背の方って本当に多い・・・
なぜでしょう?

猫背にしている方が楽だから!
「楽だから」という事で猫背を続けていると、首こり・肩こり・背中コリ・腰痛・椎間板ヘルニア・頭痛・頚肩腕症候群など様々な身体的不調が起こり始めます。
『生活習慣症』ですね。
そのような生活習慣症の代表的素因が『猫背』です。
残念ながら、間違いのない事実です。

私たちはどうして、体に良くないと知っていながら猫背を続けてしまうのでしょう?
先にも書いたように、「猫背にしている方が楽だから」
逆の言い方をすれば、「背筋を伸ばした良い姿勢をするのが苦痛だから」
ではどうして、本来なら誰もが出来るはずの背筋を伸ばした良い姿勢が出来なくなってしまったのでしょう?

若い頃の背骨って柔軟性が高いのですが、通常は年齢とともに柔軟性は低下してきます。
端的に言えば「背骨が硬くなってくる」のですが、単に硬くなってくるのではなく、まさに『猫背状態で硬くなってくる』
背骨が猫背状に丸くなって硬くなり、伸ばせなくなるんです。

『背骨が猫背状に丸くなって硬くなり、伸ばせなくなる』
猫背を直すにあたり、一番先にクリアーしなければならないのが、コレです。
まずは背骨を軟らかくして少しでも伸びやすい状態に改善してあげないと、伸ばそうといくら頑張っても苦痛なだけなんです。

背骨の柔軟性が回復してくると、今までよりもずっと楽に背筋が伸びるようになります。
これでやっと第一段階のクリアー。

第二段階として取り組まなければならないのが、『姿勢支持筋を鍛え直す』

『姿勢支持筋』とは?
立っている時も座っている時も、その姿勢をキープする時に使う筋肉。
広くは「インナーマッスル」とか「コアマッスル」とか呼ばれている筋肉群です。

「楽な姿勢」って、背骨の硬さや重力を上手く利用し、姿勢支持筋を使わなくてもその姿勢をキープ出来きます。
筋力を使わないでもよいので「楽」なんです。

では、楽な姿勢を取り続けるとどうなるのか?
『姿勢支持筋は弱体化し、良い姿勢をキープし続ける能力が無くなってしまう!』
これってかなり怖い状態ですよ。

若年層でも猫背がとても増えています。
ただでさえ机に向かっている時間座っています。
スマホやゲーム機を見る機会も増えました。
周りから「猫背になっとるでよ!」と注意しても、直ぐに背中を丸めてしまいます。
なぜでしょう?

姿勢支持筋が弱体化しているからです!
「楽な姿勢」は、それほど姿勢支持筋を使わなくてもその姿勢をキープできます。
でも「良い姿勢」は、姿勢支持筋をシッカリと使わないとその姿勢をキープできません。
つまり、良い姿勢は必然的に姿勢支持筋を鍛えている姿勢であり、楽な姿勢は姿勢支持筋を弱体化させている姿勢なんです。
そんな姿勢支持筋が弱い身体で、良い姿勢をキープし続ける事なんて出来るはずありませんよね。

だったら、姿勢支持筋を鍛え直せばエエんちゃうん?
と、誰もが考える事ですよね。
正解です!

事実、若年層の猫背は背骨の柔軟性が損なわれていないので、姿勢支持筋を鍛え直す事で比較的容易に改善できる事が多いです。
しながら、中年および高齢者の猫背となるとそうはいきません。
姿勢支持筋の弱体化だけでなく、背骨そのものが硬くなっていますから・・・。

これで、猫背の直し方が見えてきましたね。
① 背骨を軟らかくする
② 姿勢支持筋を鍛え直す

若年層は①だけでも改善可能です。
中年&高齢者は①と②で改善可能です。

よろしければ当院にご相談ください。
①も②も可能ですから。

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大畠将司
専門家

大畠将司(柔道整復師)

大畠整骨院

昭和55年、20歳で整体の道に進み、すでに施術歴43年が過ぎました。肩こり専門に、これだけの経験がある者はそうはいないでしょう。圧倒的な経験に基づく熟練の技で、あなたの肩首をリフレッシュします。

大畠将司プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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