住宅ローン借入金の毎月の返済額と金利
住宅ローンの返済期間が50年になるケースが増えているのは、若い世代の持ち家志向の高まりと住宅価格の上昇が要因です。若いうちの不動産購入は、消費財購入に比べて堅実な選択と言えるかもしれません。
メリット
団信に長期間加入できる
団信とは「団体信用生命保険」の略称で、住宅ローンの返済中に契約者が死亡や高度障害状態になった場合に、住宅ローン残債が保険金で支払われる保険のことです。
50年の返済期間にガン、脳卒中などに万が一なればローンは0円になります。
長期間リスクヘッジになるのは大きなメリットでです。
毎月の返済金額を少なくできる
現在の低金利の状況であれば、毎月の返済金額を抑えることができ、余った資金を投資や教育資金に回すことができます。
低金利のメリットを最大限に活かし、賢くお金を運用することで、将来への備えをより充実させることができます。
35年ローンと50年ローンの返済額の比較例
・借入額:4,000万円
・金利:1%
・返済方法:元利均等返済
返済期間 | 毎月の返済金額 |
---|---|
35年 | 112914円 |
50年 | 84,743円 |
デメリット
総返済金額が多くなる
上記とは逆になりますが毎月の返済額が減る代わりに金利部分は返済期間が長いほど多くなり総返済額は大きくなります。
35年ローンと50年ローンの返済額の比較例
・借入額:4,000万円
・金利:1%
・返済方法:元利均等返済
返済期間 | 総返済金額 |
---|---|
35年 | 47,423,753円 |
50年 | 50,845,938円 |
これは50年間金利が変わらない場合なので金利が上がるともっと差は開きます。
老後になってローン返済の継続が必要になる場合も
四国ろうきんの住宅ローンの場合、完済年齢が81歳と定められています。50年返済の場合、31歳までにローンを組む必要があります。早めに完済を済ませたいという場合は、老後の年金に対する不安がある場合でも、早めにローンを組むことで安心できるかもしれません。
まとめ
低金利を活用した資産形成
現在の低金利環境を活かし、長期間の住宅ローンを組むことで、毎月の返済額を抑え、家計に余裕が生まれます。この余った資金を資産運用に回すことで、資産を増やすことができます。
不動産購入のメリット
不動産は、ローン返済が進むとともに資産価値が上昇し、資産形成に貢献します。また、不動産価格の上昇による実質的なインフレ対策にもなります。
不動産投資ローンとの比較
不動産投資ローンとの比較
現在、不動産投資向けのローンは審査が厳しく、金利も高いため、住宅ローンで不動産を購入することは、より有利な資産形成手段となります。
返済計画の考慮
返済計画は無理のない範囲で検討することが重要です。毎月の返済負担を考慮し、家計に無理のない範囲でローンを組むことが大切です。