相続登記申請の義務化
自分がなくなったときに、残された家族が困らないようにと
築いてきた財産をめぐって、残された人たちが骨肉の争いをしてしまったら
亡くなった後も故人は天国で嘆いているかもしれません。
相続で揉めるのはいろんな要素がありますが、
『たいして財産なんかない』と思っている家庭ほどもめるケースが
統計的にも多いようです。
「平成27年司法統計年報」によると、遺産分割事件で一番多いのは「5,000万円以下」で43.8%。
次に多いのは「1,000万円以下」で32.1%。合わせて、相続事件の75.9%は5,000万円以下の遺産額を巡って争われています。
相続財産が少ないのに遺産分割でもめ事が起こりやすい原因にはある傾向があります。
それは、相続財産の割合に不動産が多い場合です。
相続財産は住んでいた土地建物がほとんどで貯蓄などの現金は少ないという家も多いのでなないでしょうか。
不動産が多いと、もめやすいのは、財産の分割が不動産は簡単にできないのが原因です。
不動産は等分に分けれない
例えば相続人が3人いた場合、不動産を3等分に分けるなどという事は、
非常に難しくなります。
1人に1件づつマンションを相続すると準備している人などはなかなかいないと思います。
相続税と相続は違う
『うちにはそんなに財産がないので、相続は関係ありません』という方は
たくさんいると思います。
でも、「相続」はみなさんに関係あることで、
財産があまり無いことで関係ないのは『相続税』のことになります。
相続人が2人以上いれば遺産分割が必要になります。
相続財産を渡す側の人は長男に大半を受け継がせると考えている場合も多くあります。
しかし、受取る側の方は均等にもらえるはずと思っている場合も多くあります。
何の準備もしていない場合で、遺産分割協議が発生すると相続人各人が均等に
財産を分けてほしい、または兄妹の一人だけ故人の介護をほとんどしていたので
財産を多くほしいとなどと主張してくるかもしれません。
相続財産のほとんどが不動産の場合
相続財産のうちほとんどが不動産の場合、残された奥さんが自宅を売却しないと
分けれないなどのケースも考えられます。
相続準備のポイントは「不動産の扱いをどうするかを決めること」が大半なのです。
相続については税理士や弁護士にも相談すると思いますが、
不動産の取引や建築などに精通している方はなかなかいません。
相続準備で初めに相談すべき人は、「相続に詳しい不動産のプロ」も必要なのです。
地元地域の不動産事情に詳しく、不動産の評価や取引にも強い地元の不動産の専門家に
相談することをお勧めします。