分譲マンションのリノベーション事例その②
中古マンションの場合リフォームできる範囲は決まってます。
各所有者の権利のある「専有部分」のみです。
隣の住居との壁の中心から内側が専有部分です。
これを壁芯面積といいます。
登記簿謄本での面積は内法(うちのり)面積で記載されてます。
内法面積とは壁の内側の面積で実際に使用できる面積です。
バルコニーや玄関ドア・窓などは共用部分なので、勝手にリフォームは出来ません。
徳島のマンションでも管理の悪い物件は1部、玄関ドアを交換してるものもあります。
玄関ドアがまちまちでは通路を通ったときに変に思いますね。
(ドアの室内側の色を塗り替えるなどは管理規約で大丈夫なところもあります。)
また、窓のリフォームはマンションの場合は室内側に2重窓をつけるは可能です。
マンションの部屋と部屋とを仕切っている薄い間仕切り壁はリフォーム可能です。
(ただしコンクリートの柱や梁の部分は変更できません)
古いマンションでも、間取りを変えて内装仕上げも新しくすれば新築同様になります。
間取り変更などの大掛かりなものはリノベーションと言います。
特に床などのリフォームは防音規定などの規約を守ることが必須です。
最近のリフォーム工事でよくあるのがオール電化にしたい、IHキッチンにリフォームしたいというご相談。
これも、許可が必要です。
というのもマンション全体での、電力容量が決まってます。
みんながIHにすれば電力容量が足りなくなる可能性もあるのです。
そうなれば共有部分の電力ケーブルやブレーカーなどの交換や電力会社との契約変更が
マンション全体で必要になる場合もあります。
またマンションのリフォームの始めるには、事前に管理組合に届出を行い、
仕様書・工事工程表などを提出し許可を得た後に工事開始となります。
管理組合との事前交渉などがなれてない業者の場合、
工事が途中でストップしたりもあるので注意が必要です。