脳卒中後遺症の方が「もう少し良くなりたい」と感じた時に

前田幸亮

前田幸亮

テーマ:脳卒中

こんにちは。
T-performance代表、理学療法士の前田幸亮です。

脳卒中後遺症の方からご相談をいただく中で、よく耳にする言葉があります。

それは、「生活はできているけれど、まだ不便なんです」という言葉です。


病院でのリハビリを終え、自宅へ戻り、日常生活を送れるようになった。

しかし、

・歩くとふらつく
・麻痺した手が思うように使えない
・階段が怖い
・仕事へ復帰する自信がない
・外出が減ってしまった

そんな悩みを抱え続けている方は少なくありません。

今回は、脳卒中後遺症の方が「もう少し良くなりたい」と感じた時に大切なことについてお話ししたいと思います。




生活できることと満足できることは違う


病院でのリハビリでは、安全に生活できることが大きな目標になります。

そのため、

・歩ける
・トイレへ行ける
・着替えができる
・食事ができる

といった日常生活動作の獲得が重要になります。


もちろんこれはとても大切なことです。

しかし退院後には、別の課題が見えてくることがあります。

例えば、

「もっと長い距離を歩きたい」
「仕事へ復帰したい」
「旅行へ行きたい」
「趣味を再開したい」

といった目標です。

生活できることと、満足できる生活を送れることは必ずしも同じではありません。

私はここに、退院後支援の重要性があると考えています。




「もう変わらない」と諦める必要はありません


脳卒中後遺症の方の中には、

「もう時間が経っているから仕方ない」
「これ以上は良くならないと言われた」

と話される方もいらっしゃいます。

確かに脳卒中後の回復には個人差があります。

すべての方が同じように改善するわけではありません。


しかし、

・身体の使い方
・活動量
・運動習慣
・生活環境

などを見直すことで、できることが増えるケースは少なくありません。


実際にご利用いただいた50代男性の方は、脳卒中後遺症により歩行速度の低下や長距離歩行への不安があり、仕事復帰にも自信を失っていました。

身体機能だけでなく、活動量や日常生活の過ごし方も含めてサポートを行った結果、歩行能力が向上し、無事に仕事復帰を実現されました。

もちろん結果には個人差があります。


しかし私はこれまで多くの方と関わる中で、

「何年経ったか」よりも、
「今の身体をどう整理し、どう取り組むか」

が大切だと感じています。


大切なのは、

「何ができないか」ではなく、
「何が変えられるのか」

を整理することだと考えています。





身体だけでなく生活全体を見る


脳卒中後遺症では、筋力だけが問題ではありません。

姿勢やバランス能力、
身体の使い方、
活動量、
疲労の蓄積、
生活習慣など、

さまざまな要因が関係しています。

そのため私たちは、歩き方だけを見るのではなく、身体全体を評価し、今の状態を整理することを大切にしています。


また、
生活の中でどのような場面に困っているのか、
どんな目標を持っているのかも重要です。

身体づくりは手段であり、本当の目的はその先にある生活だからです。


さらに私たちは、

動作や姿勢だけでなく、
栄養状態や体内環境、
疲労の蓄積

なども含めて身体を整理することを大切にしています。

身体は一つの要素だけで成り立っているわけではありません。

だからこそ総合的に考えることで、新たな可能性が見えてくることがあります。




目指すのはその人らしい生活


脳卒中後遺症の方にとって、目標は人それぞれです。

仕事へ復帰したい方もいれば、旅行へ行きたい方もいます。

家族との時間をもっと楽しみたい方もいます。


私は理学療法士として、単に身体機能の向上を目指すだけではなく、その方が望む生活に近づくためのサポートをしたいと考えています。


だからこそ、
「もう少し良くなりたい」
という気持ちを大切にしています。





最後に


脳卒中後遺症による悩みは、人によって大きく異なります。

しかし共通しているのは、多くの方が何らかの不安や不自由さを抱えながら生活されているということです。


もし今、

「もう少し歩きやすくなりたい」
「もっと自信を持って生活したい」
「以前より活動できる身体を取り戻したい」

と感じているのであれば、その想いを諦める必要はありません。


脳卒中後遺症があっても、人生そのものが終わるわけではありません。

仕事を続けること。
趣味を楽しむこと。
家族との時間を過ごすこと。
新しい目標に挑戦すること。

そのための身体づくりには、まだできることがあるかもしれません。


T-performanceでは、一人ひとりの状態や目標に合わせた身体づくりをサポートしています。

私たちはこれからも、「人生の次の一歩」を支える身体づくりを大切にしながら、皆さまと向き合っていきたいと思います。


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前田幸亮
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前田幸亮(理学療法士)

T-performance

理学療法士としての実務経験に加え、フィジカルトレーナーや栄養学の知見を生かし、「動作・姿勢」と「栄養・体内環境」の両面から体づくりを支援。一人一人に合わせたサポートを行っています。

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