「苦手なサロンのクレーム対応をチャンスに変える方法」
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
「営業が苦手なんです」
以前、そんな相談をしてくれた
クライアントさんがいました。
営業そのものが嫌いというよりも、
相手と話をしていると、
「次に何を言ったらいいのかわからない」
「どうやって話をつなげたらいいのかわからない」
ということでした。
これ、けっこうよくあることだと思うんです。
コミュニケーションが苦手だと思っている人は、
じゃあコミュニケーション能力を
高めなければいけない、と考えます。
そして、いろんな話し方を勉強したり、
質問の仕方を覚えたり、
営業トークを覚えたり。
もちろん、それも悪くないんです。
でも、
私はちょっと違うんじゃないかなと
思っています。
むしろ、一度、どっさり引き算してしまう。
「何を話そう」と考えること自体を、
いったんやめてみる。
そして、
相手が話したことを、
そのまま少し返してみる。
これだけです。
私はこれを「オウム返し」を
しましょうと伝えています。
例えば相手が、
「この前、
久しぶりに旅行に行ったんですよ」
と言ったとします。
そこで、
「旅行に行ったんですね」
と返してみる。
あるいは、
「久しぶりだったんですか?」
でもいい。
「どこに行ったんですか?」と
質問をしてもいいんですが、
必ずしも質問をしなくてもいいんです。
相手の言葉の一部分を拾って返す。
それだけで、
相手がもう一度話し始めることがあります。
「あ、そうなんですよ。実は……」
という感じで。
そうすると、
こちらが一生懸命に次の話題を探さなくても、
相手のほうから話が続いていく。
これ、すごくシンプルなんですけど、
私は大事なことだと思っています。
なぜかというと、相手からすると、
「この人は自分の話を聞いてくれている」
「自分の話に関心を持ってくれている」
という感覚が生まれるからです。
人って、
自分の話をちゃんと聞いてくれる人には、
自然と好意を持ちやすいですよね。
だから、
コミュニケーションを円滑にするために、
まず必要なのは「自分が何を話すか?」
ではなくて、
相手の話を受け取ることなのかもしれません。
そして、
ここにも私は「引き算」があると思っています。
コミュニケーションが苦手な人に、
「もっと質問力を高めましょう」
「営業トークを覚えましょう」
「相手のタイプを分析しましょう」
「いろんな会話のパターンを覚えましょう」
と、どんどん足していったら、
どうなるでしょうか?
たぶん、
余計に難しくなるんじゃないかなと思うんです。
「えーっと、今はこの質問をして……」
「次はこれを聞いて……」
なんて考えていたら、
目の前の相手の話を聞く余裕がなくなってしまいます。
だから私は、むしろ一つに絞る。
「まずは相手の言葉を返してみましょう」
それだけでいい。
もちろん、
それですべてのコミュニケーションが
できるわけではありません。
でも、最初の一歩としては
十分なんじゃないかなと思っています。
やることを一つに絞ると、
そこに自分のエネルギーを集中できます。
・「何を話そう」
・「どうしよう」
・「失敗したらどうしよう」
そういう余計なことを考える
エネルギーも減ってくる。
そして、相手の話を聞くことに
集中できるようになる。
すると、今まで見えていなかった
相手の言葉が見えてくる。
「あ、この人はここを気にしているんだな」
「この話をするとき、ちょっと嬉しそうだな」
そんなことにも気づけるようになる。
そうすると、今度は自然に
質問したくなるかもしれない。
もっと聞いてみたくなるかもしれない。
そこから少しずつ、
自分なりのコミュニケーションが
できるようになっていく。
私は、コミュニケーション能力というのは、
たくさんの技術を
身につけることだけではないと思っています。
むしろ、
必要のないものをいったん横に置いて、
大事なことに集中する。
これも一つの方法なんじゃないでしょうか。
・営業が苦手。
・人と話すのが苦手。
・何を言ったらいいかわからない。
もし、そんなふうに感じているなら、
いきなり「話し上手」になろうとしなくてもいい。
まずは相手の言葉を一つ拾って、返してみる。
そこからでいいんじゃないかなと思います。
コミュニケーションは、
案外もっとシンプルなのかもしれません。


