カンシャクが起きたとき、どうするか?
私は、お母さま方に
1歳7、8カ月ごろから本格的な「しつけ」の時期に入りましょうね、
とお伝えしています。
「しつけ」は
その後の子どもの性格や人間性までを決めてしまう、
とても大事なことです。
この時期にしつけられたことは
「三つ子の魂」として
身についていきます。
しつけをする前に
大切な大前提があります。
それは、母子の信頼関係があることです。
「大好きなお母さんを困らせたくない」
「大好きなお母さんの喜ぶ顔が見たい」
「大好きなお母さんにほめられたい」
「大好きなお母さんに認められたい」
どの子も、普段はこの思いでいっぱいです。
大好きなお母さんが言うからこそ
「しつけ」ができるのです。
「しつけ」とは、
大声で怒りまくることではありません。
善悪の基準をきちんと教えてあげることです。
お母さんがいつもそばにいなくても
「これはしてよい」「これはいけない」
を自分でジャッジできるということです。
それが「しつけ」です。
しかし、
母子の信頼関係ができていないのに
しつけをしようとしてもうまくいきません。
子どもは、
はなから
「お母さんのいうこと」には
耳を貸さないからです。
そんな場合は、
しつけよりも先に
「母子の信頼関係を回復させる。母の愛を伝えること」
を優先させるほうが重要。
世間の親子さんを見ていると
しつけよりも先にするべき大切なことがあるのにな、
と、つい思ってしまいます。
しつけとは「しつづけること」
一貫性をもって、
やってもいいこと、
やってはいけないことを
根気よく諭し導くようにしたいものです。
また、
しつけをする側が「感情的」になってしまっていたら
それはもはや
「しつけ」ではありませんね。