七田式子どもの見方6つのポイント「短所を見ないで」
「学力中心はだめだ」ということをいうと、お勉強をおろそかにしてよい、と解釈される方がいます。
もちろん、学力は大切です。
学ばなくてよい、ということではありません。
しかし、良い成績をとらせたいあまり、子どもの心の動きを無視して詰め込みをし、
嫌がっているものを無理強いすることはよくないのです。
私は、子どもの評価は学力だけでは決まらない、とお母さま方にお伝えしています。
たとえば、
「何かお手伝いをしたい」と申し出ている子どもに
「そんなことはいいからあなたは宿題をしなさい」と言ったり、
学校で何かの委員に自ら立候補をしてきた子どもに
「なんでそんなことをしたの?そんなことに時間をとられてお勉強ができないじゃないの」
と言う方がいます。
冗談のようですが、
現にこのよう価値観で子どもさんを導いている方がおられるのは事実です。
人の役に立つという幸せや喜びを、親が無残にむしり取っている感じです。
また、
学校での成績はその子の能力のすべてを測るわけではありません。
お友だちを作る能力、コミュニケーション能力、ユーモアのセンス、人をまとめる力、などは成績にはでませんが、
こちらの能力こそ社会人として生きていくうえで欠かすことのできない大切な能力ではありませんか?
母子の信頼関係が強固でありさえすれば、
子どもは何かのきっかけで「学びたい」という欲求が強くなるものです。
「するな」と言っても、興味のあることであれば、どんどん知りたい、習得したい、と思うものです。
親は長い目でそこまで待ってあげることをしてほしいです。
しかし、『才能逓減の法則』(さいのうていげんのほうそく)が働いていますので、
0歳にできるだけ近い若いうちから
好奇心を芽生えさせるための環境設定は大切ですよ。