ペレットストーブはマンションでも使用可能?設置基準と条件
ペレットストーブを購入する場合、部屋の中の設置場所はどう決めたら良いのでしょうか。インテリアや人の動線だけでは決められない、チェックすべき注意点をご紹介します。
設置場所と設置費用の関係
ペレットストーブを導入するには、本体代金に加えて設置工事費が必要です。工事費用は標準で10万円~15万円程度ですが、場合よっては追加工事の費用がかかるので注意が必要です。
例えば、2階以上の部屋へ階段を使って運搬する場合、コンクリート壁の場合、特殊な配管の場合などです。購入してから思わぬ費用に驚くことがないよう、事前に確認をしておきましょう。
ペレットストーブの設置場所を決めるチェックポイント
ペレットストーブを部屋のどこに設置するかを決めるには、いくつかのチェックポイントがあります。置きたい場所が見つかったら、下記の点をクリアしているか確認しましょう。
○床は水平を保っているか
○床はストーブの重量(燃料を入れた状態)に耐えられるか
○排気トップの近くに燃えやすいものがないか、雪などでふさがれることはないか
○排気筒を出す場所は適切か(人が良く通るところなどは避ける)
○排気筒に強風が入り込んでくることはないか(入ってくる場合は風よけのカバーをつける、排気トップを逆向きにするなどの対処が必要)
○ご近所へ迷惑をかけることはないか(排気筒と隣家の洗濯物干し場が近くて臭いがつく、排気筒が隣家のひさしの下に来るため煙がこもるなどということがないか)
設置場所に関する法律上の規定
ストーブ全体に対しては、設置に関する消防法関連法規および建築基準法規により法律上の規定が存在していますが、それはペレットストーブに特化したものではありません。最もペレットストーブに近い設置基準においては、ペレットストーブの離隔距離は後方・前方・側方はそれぞれ60cm以上、上方は100cm以上と決められています。
ただし、これはペレットストーブではなく輻射熱型の温風暖房機に関する法規のため、離隔距離が長めに設定されています。
消防庁告示1号においては「周囲の壁の表面温度が100度以上にならない距離又は引火しない距離を確保すれば離隔距離を短縮できる」とされており、メーカーや輸入元によっては機種ごとに離隔距離を設定しているところもあります。実際には、壁から20cm~30cmのところに設置していることが多いようです。
ペレットストーブは一度設置すると場所を変えるのはなかなか難しいもの。上記を参考にして、ベストな設置場所を決めていきましょう。
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