ペレットストーブは煙突の長さはどのくらい必要?
遠赤外線と温風による効果で部屋をじっくりと暖めるペレットストーブ。環境やコストの面からも注目を集めています。
ただ、初めて使用する場合、安全性などについて知っておいてほしい事柄があります。今回は、排気のしくみや臭い、煙などについてお話しします。
ペレットストーブの給排気はどのようにしているのか?
ペレットストーブには、薪ストーブのように大きな煙突は必要ありませんが、給気と排気を行うための配管が必要です。
ストーブの燃焼に室内の空気を使用する場合と外気を使用する2通りがあります。
例えば外気を燃焼に使用するFF方式ではストーブの燃焼用空気を屋外から給気して、再び屋外へと排気するのですが、それを1本の給排気筒で行なえるように二重構造になっています。
外側で給気を、内側で排気を行います。気温が低くなると排気筒が結露することがありますので、冬に寒くなる地域では断熱材が入った二重管で施工するケースもあります。
ただしFF方式の場合には排気空気を再度燃焼用空気として取り込んでしまうリスクもありますので二重煙突でのFF方式施工の際には十分注意する必要があります。
ペレットストーブの給排気筒から煙は出るか?臭いはするか?
煙が少ないペレットストーブですが、ペレット燃料(木材)をガス化させることで火をつけているため、着火時の数分間は白い煙が発生し、排気口の近くでは木を燃やしたときの独特の臭いがします。
つまり排気口から数分にわたって白い煙が発生します。燃焼ポットに灰がたまっているような場合は、着火が遅くなったり煙が多くなったりすることがあるので注意してください。
運転中は、排気ファンの働きによってほぼ完全燃焼の状態でペレット燃料を燃やしていますので、一度着火した後は正常に作動していればほとんど煙は出ません。ただし、排気口から高温の気体が出ているため、顔や手を近づけないように注意してください。
ペレットストーブ使用時、室内に煙やススが発生するか?臭いは?
ストーブを使用する上で、家の外ならまだしも「室内が汚れることはないのか」ということが気になるでしょう。
ペレットストーブを通常に使用している限りは、室内に煙やスス、臭いが発生することはありません。燃焼室が完全に密閉されており、燃焼室から屋外へきちんと排気しているからです。
ただし、万が一ペレットストーブの運転中に停電が発生した場合は注意が必要です。燃焼室の中の煙が、燃料タンクなどから漏れる恐れがあるためです。そのようなときはすぐに窓を開けて空気を入れ替え、電気が復旧したらストーブをつけて排気ファンを回し、外に排気するようにしましょう。
ペレットストーブの排気の仕組みや、どのようなときに煙・臭いが発生するのかを把握した上で使用してください。
ペレットストーブの排気をよりクリーンにしご近所からのクレームを回避したい方にはアクアフィルターでの煙突施工もお勧めしております。
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