ペレットストーブの煙突も屋根上まで施工するのが欧州仕様
近年、さまざまな種類が発売されているペレットストーブ。燃料に木質ペレットを使うため、煙突を設ける必要があります。ペレットストーブを設置する際は、設置する場所や煙突のサイズなど、専門の業者にお願いしてきちんとプランニングしましょう。
ペレットストーブには煙突が必要?!
燃料に木質ペレットを使うペレットストーブ。排気はファンで強制的に屋外へ排出するため、煙突を設けることが必要です。
近年、さまざまな種類のペレットストーブが発売されているので、煙突を立ち上げずに使用できるペレットストーブもありますが、設計意匠上の都合、コスト面を考慮しても、排気効率の観点から煙突を立ち上げて使用すべきでしょう。
ペレットストーブ設置のプランニング
ペレットストーブを設置するには、設置する場所、煙突のサイズなどを専門の業者にお願いしてきちんとプランニングすることが大切です。
ペレットストーブの設置ですが、和室、洋室問わず、煙突の設置スペースがあれば設置可能です。もちろん煙突の長さや施工方法は設置場所によっても異なることになります。
煙突を立ち上げる方法としては、基本的には「屋根抜き」「壁出し」の二つの方法から選びます。「屋根抜き」は屋根の上から煙突を出す方法、「壁出し」は1階(2階)の壁から煙突を出す方法です。
煙は、煙突の中を通って外に排出されますが、煙突の中を通っている間に徐々に温度が低くなって煤やタールに変化していくため、なるべく煙の温度を維持した状態で排出することがポイントです。そのため、コストは多くかかりますが二重断熱煙突を使用すべきです。
また、ペレットストーブの盛んな欧州では屋根上まで煙突を伸ばしています。
煙突を立ち上げる際の基本的な長さ
ペレットストーブを設置する際に必要な設置間隔と、煙突のサイズは各メーカー、販売店に確認してください。
※イニシャルコストを抑える意味で安価なシングル煙突でのプランをする販売店もありますので注意は必要です。
ここに欧州での標準的な煙突施工を記しておきます。
まず、「屋根抜き」立ち上げの場合、煙突から可燃壁の離隔は15cm以上、屋根の上からの立ち上がりを60cm以上としています。
「壁出し」の場合は、煙突の横引き距離は1m程に抑え、屋外での立ち上がりが4m以上確保できれば理想です。
「屋根抜き」と「壁出し」では、煙突の施工方法が全く異なりますので、まずは家のどこの場所にペレットストーブを設置するかを検討しましょう。ちなみに、ペレットストーブの暖房能力をみてみると、10畳~40畳くらいのお部屋と幅広く対応しています。
ペレットストーブの排気をよりクリーンにしご近所からのクレームを回避したい方にはアクアフィルターでの煙突施工もお勧めしております。
ペレットストーブの煙突を屋根上まで立ち上げたケースです。(神奈川県三浦市)
今日平成29年11月15日、調布市でペレットストーブを欧州仕様(煙突を屋根上まで立ち上げ)に変更してきました。
2,ペレットストーブ、煙突掃除の頻度と方法
3,ペレットストーブに煙突工事は必要?
4,ペレットストーブの排気、臭いや煙は心配ない?
5,ペレットストーブの排気温度上昇を防ぐ安全制御装置
6,ペレットストーブ燃料の保管場所と保管方法
7,ペレットストーブの助成はなぜ行われるの?
8,ペレットストーブの補助金、埼玉県は戸田市とときがわ町で実施
9,国産VS外国産、ペレットストーブはどちらを選ぶべき?
10,ペレットストーブ、fe式とff式の違いと特徴
11,木質ペレットとは?燃料に使われる理由
12,ペレットストーブと薪ストーブの比較、どちらを選ぶ?
13,ペレットストーブと薪ストーブの違いと共通点
14,ペレットストーブのメリットは?選ぶべき4の理由
15,ペレットストーブのデメリット、きちんと知ってきちんと選ぶ
16,ペレットストーブのランニングコストは低い?
17,ペレットストーブと石油ストーブを比較!どっちを選ぶ?
18,ペレットストーブのメンテナンス費用は排気筒の付け方次第!
19,ペレットストーブの仕組み、燃焼の構造
20,ペレットストーブはマンションでも使用可能? 設置基準と条件
21,ペレットストーブの設置場所を決めるときの注意点
22,ペレットストーブの使い方は簡単。点火と消火の方法
23,ペレットストーブの日々の手入れとメンテナンス方法
24,ペレットストーブの耐用年数どのくらい?お手入れ具合で異なる寿命
25,ペレットストーブの灰の処理方法
26,ペレットボイラーとは?その仕組みと用途
27,木質ペレットボイラーの燃料、種類と選び方
28,ペレットボイラーの価格、コスト構造
29,家庭用ペレットボイラーなら給湯と暖房がワンセット!
30,ペレットボイラー導入時の補助金・助成金について
また薪燃料とペレット燃料の両方が使用可能なストーブ「アンヴィクタ社のAKIMIX」も体感いただけます。