カウンセリングに来る方たちの相談について
子どもの心に悪影響
カウンセリングに来る方の中に「なぜかいつも不安を感じる」「いつも人の顔色を見てしまう」「大きな声の人が苦手で仕事が長続きしない」という方がいますが、そういう不安定な気持ちが起きる原因として、幼少期の家庭環境の影響から来ていることがあります。今日はその中で毎日親の喧嘩を見ながら育つ影響についてお話をしたいと思います。
親が目の前で大きな声を出して喧嘩を繰り返している時、子どもは怖くて、不安で、緊張などの精神的ストレスを感じ、安心感を持つことが難しくなります。
そして、喧嘩をして欲しくないため、普段から親の顔色を見て気を使って過ごすことになります。
そのため、大人になっても周りの人の顔色を必要以上に気にしたり、大きな声の人が苦手でダメージを受けやすくなります。
不安な感情
親の喧嘩がこどもの社会生活にも影響し、人間関係を築くのが難しくなるのです。
例えば会社に大きな声を出す上司がいた場合、少し注意されただけで必要以上に怒られた気持ちになる事もあります。それは、幼少期に感じた嫌な気持ちが呼び起こされて辛くなってしまうからだと思われます。
そして人の顔色をうかがい、必要以上に緊張してストレスが大きくなって、会社の人間関係に辛さを感じる場面が多くなってしまいます。。
コミュニケーションは家庭で学ぶ
親も人間なので、いつも仲良く心穏やかに…とはいきませんが、なるべく子供の前では声を荒げない、いたわりの言葉や感謝の言葉を掛け合う、など意識してコミュニケーションをとるよう心がけましょう。
例えば、して欲しいことや希望を言う場合、嫌味とか遠回しに言ったり、「してくれて当然」と思うのではなく、素直に分かりやすく伝えましょう。
そして相手の気持ちも尊重しましょう。
子どもに対しても同じです。
ちゃんと気持ちを否定せず、聞いてあげることです。
これは、子どもに「自分の気持ちを伝えてよい」「相手の気持ちを聞いてあげる」という事を自然に教えることにもなります。
「人生の幸福度を高めるのは良好な人間関係」と言われています。
高学歴のグループと低学歴のグループで長年調査をした結果、「幸福感」を感じている人は、どちらも人間関係が充実していた方たちだったそうです。
学校で覚える勉強も大切ですが、将来の子どもには「良好なコミュニケーション」を覚えることの方が、幸せにつながるということだと思います。
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