ハロウィンで起こった理解しづらい集団心理

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:犯罪事件

こんにちは、今日はテレビで報道されているハロウィンでの問題行動についてお話ししたいと思います。

私には20代の娘がいますが、先日娘が買い物に行った際、いつも行っている渋谷がハロウィンで様子が違う事に驚いて、急いで別の駅に場所を移動したそうです。
娘の主観ですが、それだけ渋谷の騒ぎには違和感があったようです。(ちなみに娘はハロウィン当日、白雪姫の仮装で別の場所に行っていました)

社会心理学では、人は集団になると思考停止状態になりやすいと言われます。自分の考えや行動などを深く考えず、無意識の内にいじめや暴力に加担してしまう事もあるそうです。つまり人は、集団で行動すると道徳観が薄れて当たり前と思われるような思考ができなくなる傾向にあるというのです。

集団は、匿名性を生み出して個人の責任を小さくさせます。
簡単に言うと
・道徳性の低下
・思考が単純になる(思慮深い人でも群衆に紛れると、物の見方や考え方が単純になる)
・興奮状態になりやすい(感情の動揺が強くなる)
・暗示にかかりやすくなる
  群衆になると暗示にかかりやすく、心理的な感染がみられます。例えばたくさんの人が集まる場所で火災などが起きると、出口が多数あっても同じ出口にみんなが集中してしまい、正確な判断が失われてしまいます。


人は大勢で集まると強くなったような錯覚をしてしまいがちです。多数の人が主張している事でも、一度冷静になって「これでいいのか?」「本当?」と疑う姿勢を持つことも大切です。

日本には昔ながらの良い言葉があります。
「おかげさま」 (感謝の気持ち)
「お互い様」 (片方だけが我慢するのではありません)
「人様に迷惑をかけない」
死後になりつつあるのでしょうか?

日本独自のハロウィンの楽しみ方は、ストレス解消になったり、みんなで楽しむという形であれば良いと思います。一人一人が思いやりの心で優しい社会になる事を願います。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心についた癖や行動を取り除き生きやすくするカウンセラー

飯塚和美プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼