激変するIT産業、ITの進化はなぜこんなに早いのか?現状とこれから先の未来予想
AI時代は知識だけでは通用しなくなる
AIと人間を比較した場合、圧倒的な違いはその知識量です。膨大なデータベースの前には人間は到底かないません。まさにアリと象です。ですから知識だけで勝負するというスタイルはこれからのAI時代では取り残される可能性があります。
そこで、ChatGPTに聞いてみました。
Q:AIによって専門家の地位が失われないのでしょうか?
A:地位が失われるのではなく変化するでしょう
AIは、難しい問題を解くことや創造的に考えることなどが苦手です。しかし、高度な知識や洞察力を持つ専門家は、そのようなAIが苦手な分野で重要な存在です。専門家には、AIにはないコミュニケーション能力や人間らしさがあります。これからは、それらの能力を強化することが重要です。
専門家は、クライアントやユーザーと話をすることで信頼関係を築くことができます。適切な情報を提供したり、相手の意見に耳を傾けたりすることで、信頼を得ることができます。
また、AIでは難しい倫理的な問題についての洞察や判断力も、専門家の役割となります。AIが迷うような問題について、専門家は考えることができます。
AIが言っていることを簡単に言うと、AIにはできない領域まで専門的知見や洞察を拡げる必要があるということです。知識ではなく知恵を使うということがAI時代では求められるスキルだとも言えます。
AI時代に乗り遅れない方法
具体的にどのようなことをすれば知識に頼らずにAI時代に乗り遅れない鍵になるのでしょうか?
それに付いて思い出したことがあります。1年半ほど前のお話ですが2021年の12月に、マイベストプロの登録者向けオンラインセミナーで講師をさせていただいた時のことです。「アクセスアップに効果的なコラムの書き方」というテーマで講師をさせていただきました。それを思い出したのです。
その中で最後のテーマとして「コラム作成でよくある疑問や迷い」というお話をいたしました。
どのようなことかというと、コラムを書く際によくある疑問の一つとして「ビジネスの情報を公開することで不利にならないのか?」要するに情報やノウハウを公開することでビジネスに悪影響があるのではないかという不安です。
実は私も登録当初はそのような不安を感じていました。しかし、私も業界の人間ですからある事に気が付きました。ネット上には既にノウハウやお役立ち情報としてある程度の情報が公開されているという事実です。当然ネット社会ですからいつか、誰かが自分の持っている情報を活かして活躍しようとすることは当然の流れです。
そういうことを考えると、いち早く情報を公開することが発信者としての地位やその分野で知名度を上げることにつながっていくことが想像できるわけです。
そう思うことで迷わずコラムを書き続けることができました。そうすると、やはり様々な反響があり取材依頼や記事の執筆依頼が寄せられるようになりました。いくつかのコラム記事は検索で強調スニペットに出てくるようにもなりました。
以上の話は1年半前のものですが、既にAI時代に突入しました。これから指数関数的にAIの性能は向上していくと思われます。情報やスキルを取られるという不安を抱いている間にもAIによる劇的な変化の波にのまれてしまうのは時間の問題です。それを乗り越える鍵は、不安の払拭です。
不安を乗り越える
ネット時代からAI時代になると、今まで収益化できていたプロのスキルや情報も次第にそうではなくなっていきます。
専門家は、より高いテクニカルスキルや情報、経験値が求められるようになります。ですから使っているソフトウェアだけでなく自分自身についても絶えずアップデートする必要があります。要するに、これまで得た知識だけに依存するのではなく磨きをかけていく必要があるということです。
AI時代には、単に知識やスキルだけでなくそれらを組み合わせたり、より鋭い視点や切り口でAIにはできない知価の創造や洞察力も必要でしょう。そしてそれらをまとめ上げる総合力を持ちAIを道具として使いこなせば、AI時代に通用する専門家としての地位を確立できると思います。
AIに対する不安というのも理解はできますが、不安というのは人の向上心や前向きな姿勢をスポイルしてしまう作用があります。今、日本が経済的にも社会的にも凋落している原因は不穏に漂う漠然とした「不安」だと思います。不安は物事の停滞を招きその後、疑心暗鬼を誘います。
人間が飛行機を発明したころは危ないだの、いかれてるという者もいたでしょう。しかし、その先にあったのは宇宙への進出です。そうなるのは時間の問題だったのです。同様に、コンピューター時代になったらいずれは訪れると言われていたAI時代が今始まったということですから、不安よりもどうやって向き合っていくかについて考える時期に来ていると思ってください。