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先日、管理物件の共用部を清掃している担当者から連絡があり、排水溝の水はけが悪いことが判明しました。
自分も現地へ行き、確認・清掃してきたので少しまとめて記事にいたします。
梅雨の時期じゃないからこそ、排水溝周りのことを気にして予防しておきましょう。
共用部の水はけが悪いのはなぜか
水の流れを止めてしまう原因は、排水経路を順番にみていくとわかってきます。
そもそも、水はどう流れているのか。
雨水は地面に降ったあと、土であればそのまま染み込んでいきますが、
アルファルト舗装(透水性のある場合を除く)やコンクリート舗装の場合、染み込みきらない水を流すために、地面に少し角度(勾配)をつけ、排水溝のある低いところに流れていきます。
また、排水溝の内部にも角度(勾配)がついており、低いところ低いところへと自然に流れ、最終的には川や下水経路(下水処理場)にたどり着きます。
一番大事なことは、水は高いところから低いところに流れるということです。
最初に戻ります。
【共用部の水はけが悪いのはなぜか】
1:施工不良等でそもそも排水溝に向けての勾配がついていなかったり、地震や工事など外的要因で勾配が変化していたりすると、予定外の流れになり、水たまりや、つまりが発生します。
2:水の流れを止めてしまう要因として、排水経路上にゴミ・落ち葉・固まった砂や石などの障害物がある。
水が排水溝までたどり着けず、もしくは流れの勢いを殺されると、そこに水たまりが発生します。
3:目に見える排水経路は問題がなくても、排水管上でのつまりや汚れの塊などが邪魔をして、一定以上は流れが悪くなり、場合によっては逆流している。
事例:何が原因で水はけが悪かったのか
ということで、今回管理物件で水はけが悪かった件の実際の話しを少し書きます。
マンション共用部にある駐車場脇の、雨水が流れる排水溝(上画像)が、つまっている気がすると清掃の方から話を聞きました。
現地に確認しにいってみると、排水マス(会所枡)に水を流してみても、排水方向へ入っていかないことがわかりました。
排水マスへとつながっている排水溝の金網(グレーチング)の下を覗いてみると、砂や葉っぱが大分溜まっていました。
どうやら、排水マスより先の排水管のどこかでつまりがあり、
そこから流れが悪くなった水がゆるやかに逆流していることが判明しました。
ということで、ひとまずグレーチングの下を掃除開始。
上画像の黒い部分がすべてゴミや水分を含んで固くなった砂です。
スコップで固まった砂をかき出していきます。ゴミ袋がかなり重くなる量の砂やゴミがありました。
最後に手持ちで使える高圧洗浄機を使って、汚れを吹き飛ばしました。
清掃後の写真がこちら。
ただし、目に見える部分は掃除できても、
根本的な原因の排水管のつまりは手持ちの高圧洗浄機では取り除くことができない位置にあることもわかりました。
次回の室内・共用部の排水管洗浄を依頼する際に合わせて、共用部の配管も追加依頼する方向でまとまりました。
(1棟の排水管洗浄を定期的に行っている物件のため)
ただ、解決するまでは、大雨のあとは少し注意をしていきます。
賃貸管理をしていると多方面の悩みに向きあうことになりますが、それはそれで楽しいですね。
また面白い事例があればまとめていきたいと思います。