「建築って何?(62)」マンション大規模修繕工事:床防水

高塚哲治

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テーマ:建築の仕組み

 「バルコニー」「開放廊下」「外部階段」等の床を、「シート張り」や「塗膜防水」などで仕上げているマンションも多くありますが、防水工事が施されていない部位やモルタル防水だけの場合もあり、ひび割れなどによって階下への漏水のおそれがあります。そのため、10~15年程度の周期で実施する大規模修繕工事において、漏水防止とコンクリート躯体保護を目的とした床防水を行うことが一般的になっています。
 工事の内容は屋根防水と同様に、既存の防水材やモルタル面の上に重ねて施工する工法と、防水材を撤去する「撤去工法」があります。それらのメリットやデメリットも屋根防水と同様ですが、居住者が常時歩行することを前提とするために、使用する材料や工法は少し異なってきます。
 また、元々防水されていなかった場合は、新規に防水材を施すことになりますが、施工はかぶせ工法に類似した内容になります。
いずれの工法の場合も、下地となるコンクリートやモルタル、あるいは旧塗膜材などの清掃やひび割れ、浮きなどを補修し、勾配の調整などの処理を行うことは共通しています。
 床防水に使用する防水材は、下表のとおりいくつかの種類があります。




設計監理/調査鑑定/CM(コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治
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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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