「建築って何?(27)」ライフサイクルマネジメント(LCM)

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:建築の仕組み

 ライフサイクル・マネジメント(LCM)とは、建築物の計画段階から設計/建設/保全/維持管理/解体までにわたる建築物の全生涯に着目し、計画および管理をしようとする考え方です。そのためには、建築物の企画/設計段階で建築物のライフサイクルに配慮し、その結果を計画に反映することが必要となります。さらに、竣工後の運用段階においても、ファシリティー(施設)の価値最大化を、最小の投資で実現するため、PDCAの管理サイクルによる活動を、戦略的かつ継続的に実施してことが必要となります。また、建築物の保全活動においては、経年劣化の対応だけでなく、時代のニーズに合った機能向上やグレードアップを併せて実施することが必要となってきます。これにより、今日的なユーザーの要求に合った仕様や性能を持つ、良好な建築物として維持することができるようになります。その結果、建築物のマーケット競争力の向上やランニングコストの低減、建築物の長寿命化につなげていくごとも可能となります。
 このような考えは、分譲マンションや賃貸マンションにおける有効な維持管理方法として活用されることでしょう。



ライフサイクルマネジメント/CM(コンストラクションマネジメント)/調査鑑定/設計監理
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治
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高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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