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共働き夫婦のための室内干しの工夫

田原稔久

田原稔久

テーマ:二世帯住宅施工事例

今や「室内干しが常識」

共働きご夫婦の場合、毎朝、洗濯するというのはなかなか難しいのではないでしょうか。
夜、洗濯しておけば、朝の手間は省けますが、夜露で濡れてしまいます。
また、朝干しても取り入れるのが夜遅くになり、結局また湿ってしまうことも…。
あるいは、急な雨に降られて全部がびしょ濡れなんてことにも…。

今回は、最近の住環境と洗濯事情について考えてみたいと思います。

色々な事情を考えますと、日常的に外出しなければならない共働き夫婦にとっては、洗濯物は室内干しということになってしまいます。
また、昨今はアレルギーを持つお子さんも増え、花粉、PM2.5、黄砂などが飛び交う屋外で洗濯物を干すことができない環境になりつつあります。

「室内干しが常識」という生活スタイルの人も増えてきました。室内干し専用の洗剤も販売されているほどです。

住環境も「室内干しをする」ということを前提にした空間づくりが必要になってきたと思われます。

洗面所、または横に「乾燥スペース」を設置

子どもがいるご家庭は、洗濯物の量も半端ではありません。
洗濯そのものより、干すこと、乾燥させることが大変であり、梅雨や湿度が高い季節は特に難しくなります。近年は、乾燥機能のある浴室が普及していますが、おフロに洗濯物を欲し続けることはできません。

室内干しのネックは、洗濯物が生乾きのため独特のニオイが残ることです。このようなデメリットを解消し、新たなメリットをご提案するのが弊社の仕事です。

たとえば、洗面所のスペースを広くとり、「洗濯室」のように考えてみるのはいかがでしょう。
洗濯機の周辺に「乾燥スペース」を設け、洗濯機から取り出した洗濯物をダイレクトに干せるような環境にします。
室内にある物干しスペースのイメージですが、通常の物干しスペースとの違いは、換気と除湿機能を付けることです。
生乾きのニオイをなくし、少しでも早く乾燥させるために機能性を高める必要があります。

バルコニー前を活用する方法

洗面所やその周辺に乾燥スペースを確保できない場合は、バルコニー前に昇降式の竿や物干しワイヤーを設置することをおすすめします。
そこを「物干しスペース」として利用しましょう。
また、非常に日当りの良い位置にバルコニーを配置できるといった際は、バルコニー前にサンルームの設置という方法もあります。
陽がサンサンと降り注ぐサンルームを「乾燥スペース」と位置づけます。
したがって、サンルームにも換気と除湿の機能を配備するのが望ましいと思われます。
電気系統の機能面は、配線の関係上、専門家が判断することになりますが、弊社では、お悩み解決のためにいつでもご相談を承ります。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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