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リビングで勉強できる環境を作る工夫

田原稔久

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テーマ:二世帯住宅施工事例

親世帯のリビングに子どもが勉強しやすい環境を作る

子どもがいる共働きご夫婦の場合、二世帯住宅は頼れる住まい方でしょう。
親に子どもの世話をサポートしてもらえますから、安心して仕事に出かけることができます。
したがって、子どもが親世帯のリビングと子世帯のリビングの両方を行き来しやすい動線や室内の環境を作っておきましょう。

夫婦が不在の際は、内部ドア(通路)から祖父母の住まいへ、子どもがスムースに行ける動線にします。
親世帯のリビングダイニングは、三世代が集うことを考えて、ゆったり広めのスペースを確保する必要があるでしょう。
祖父母がわざわざ子世帯の孫の部屋に見に行くというのは、大変ですし、夫婦の留守中には行きづらいでしょう。

通常、子どもは学校から帰宅してから夜まで、親世帯のリビングで過ごすことになります。
となると、親世帯のリビングに子どもが勉強しやすい環境に整える必要があります。
たとえば、リビングに勉強用のカウンターを設置したり、テーブルを大きくしたり…。できればミニ書斎風のコーナーを設けることをおすすめします。書斎コーナーであれば、子どもが利用しないときは親世帯が利用することができます。

東大生の6割がリビングで勉強していた!?

なんと東大生の6割が、リビングで勉強していたというデータがあるのをご存知ですか?

また別の調査では名門市立中学合格者の9割が、リビンクで勉強していたとも言われています。

ここ数年、人々のライフスタイルが大きく変わってきました。
また子どもが興味を示すジャンルも変化しています。
共働き夫婦は、帰宅後にしなければいけない家事がたくさんあって、子どもがちゃんと勉強に集中しているかどうかをチェックするために、部屋を覗きに行く時間が作れないこともあるでしょう。

「できれば、親の目が届く所…リビングで勉強してくれたら助かる」というのが本音でしょう。

子どもたちもスマホ、タブレット、PC…誘惑が多い現在、個室にこもっていれれば、ついついゲームやSNSなどをしてしまうでしょう。

調査結果が物語るように、親が常にチェックできるリビングで勉強する方が、子どもの成績は上がることが多いようです。

夫婦が帰宅後、子どもは祖父母の住まいから自分の住居へ移動します。
したがって、子世帯のリビングにも子どもの学習用コーナーは設置しましょう。
間取りの取り方やどんな学習用コーナーが良いか、いつでも弊社にご相談ください。

子世帯のリビングにも学習用コーナーを

そもそも子ども部屋が、ベッドがある寝室と勉強部屋を兼ねている所に問題があると指摘する学者さんもおられるそうです。

なぜなら、リラックスし睡眠をとるスペースで、緊張感を高めて勉強することは相反することだという考え方です。
なるほど、なんだかそれも一理ありそうですね。
といっても、子ども部屋に専用の勉強机とベッドは必須でしょう。
来客などがあって、リビングが「大人の空間」になる時は、子どもは子ども部屋で過ごす必要があります。
大事な客人をお招きする際には騒がしくせず子どもは自室で過ごすなど、状況に応じて空間を使い分けることができるように、きちんと境界を設けておくことはけじめをつける上でも必要でしょう。

それはそれとして、日常的な勉強は成績がアップすると言われているリビンクで行うのが最近の傾向のようです。

それについてもう少し突き詰めると、「子どもの成績がアップする理由は、勉強する場所の問題ではなく、親が子にどのように関わっているか、その関係性による」とも言われています。

共働きの場合、子どもとコミュニケーションをとる時間が少なくなりがちですが、毎日、短時間でも勉強をしている様子が見られるのはメリットです。
また、勉強がわからない時は積極的にみてあげられるので、触れ合いを深められそうですね。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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