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田原稔久

快適で長持ちする住宅建設の専門家

田原稔久(たはらとしひさ) / 建築家

田原建設株式会社

コラム

特に収納スペースが必要な4か所。玄関、洗面所、キッチン、リビング

2015年10月5日

テーマ:二世帯住宅施工事例

コラムカテゴリ:住宅・建物

「収納」は永遠のテーマ

みなさんは「片付け上手」ですか?そうであればラッキーな方だと言えます。
ここ数年、簡単に片付けられることを解説したハウツー本がよく売れているようです。
「収納」は、人が暮らし手いく中で避けられないことで永遠のテーマと言っても過言ではありません。
特に二世帯住宅では、家族が多く、世代もバラバラ。子どものおもちゃから高齢の親の持ち物まで、バラエティに富んでいますから、ゆとりある収納スペースを確保することは鉄則です。

まず収納スペースを必ず設置する方が良い部分をご紹介しましょう。
次の4カ所です。玄関、洗面所、キッチン、リビング…この4カ所について筆者は施主様にいつもご説明しています。
では、まず1カ所ずつ確認していきましょう。

二世帯住宅の玄関は、2カ所設置されることが多いのであまりゆとりがないかもしれませんが「土間収納」を設けることをおすすめします。
親世帯と子世帯、各々にひとつずつあればベストですが、どうしてもスペースに余裕がないなら、そのうちの1カ所に設置しましょう。
共有しているなら、大きい土間収納は必須です。

玄関と洗面所がスッキリする方法

玄関の収納と言えば、靴が天井まで並べられた、シューズボックスのような収納スペースを想像してしまうのではないでしょうか?

玄関に靴箱は、もちろん必要です。土間収納は、靴箱とは別に設置しましょう。
基本的に「土間」ですから、天井は高い仕様で、靴のまま、玄関に上がる前に必要な物を出したり、しまったりできる造りになっています。

スペースに合わせて、引き戸、観音開きなど、扉のスタイルを検討しましょう。
ベビーカー、ゴルフバック、傘、ガーデニング用品などは、外からそのまま土間収納に納められます。季節はずれで使わないものなども収納するのに活用できます。納戸的な役割になるかもしれません。

洗面所には小物が収納できるキャビネットを

続いて、洗面所の収納ですが、こちらは共有しないことを想定します。
洗面台の下の収納部分は便利な引き出しタイプがベターです。
周囲にもさまざまな小物が収納できるキャビネットを設置しましょう。

また、壁面には高さを調節できる可動棚を設けます。
タオル類から小さな物までどっさり収納できて便利です。バスタオルなどをかけるタオル掛けがあれば、ますます機能的でしょう。

また、女性はドレッサーとして使用することもあるので、椅子を配置したり、
照明も段階的な明るさの調節ができるものを選びましょう。

キッチンにはパントリー、リビングの壁面には可動棚を設置

そして、キッチンに必要な収納はパントリーです。食品、食材を保存できる仕様にし、陽が当たらない場所に設置します。
小さな物も多いので、調味料などの小物の収納には、ちょっとした隙間も活用しましょう。

水のペットボトル、缶詰等…食品のサイズはさまざまなので、色々なサイズが納められるようにこちらも可動式の棚が便利でしょう。

リビングには家族の持ち物が収納できる大容量サイズを

最後にリビングですが、一番キレイにしておきたい部分であり、一番片付けられない部分ですね。
ここも壁面いっぱいに大きな可動棚を設置しましょう。
本、雑誌、家族各々の持ち物がキレイに収納できる大容量サイズか便利です。
ひとつは大きめのボックスタイプにして、出しっぱなしになりやすいものをいつも入れる箱として決めておきましょう。

子どもたちには専用のボックスを与え、いつも帰って来たら入れることを教えておけば、わかりやすいですね。
大人が片付ければ子どもたちもマネして片付けます。出しっ放し、脱ぎっぱなしがないように習慣づけましょう。

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