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野口由美

健康不安で苦しむ患者の心身を親身にケアする心療内科医

野口由美(のぐちゆみ) / 医師

クリニック千里の森

コラム

「朝、起きられない」のは低血糖が原因だった!

2024年5月10日

テーマ:病気、症状の解説

コラムカテゴリ:医療・病院

「寝ても、寝ても疲れがとれない」

「朝、なかなか起き上がることができず、二度寝してしまう」

このようなことで悩んでいませんか。

朝起きられないのは、
「根性がないからだ」とか「気持ちが弱いからだ」
と思われがちです。

けれども、決して根性や気持ちの問題ではありません。


エネルギー不足だから起き上がれないのです。

エネルギー不足とはなんでしょう。

体の中でエネルギーを作るには、糖が必要です。

血糖値が低いと(低血糖)、エネルギーをつくることができず、
エネルギー不足のために、体を動かすことができないのです。

朝、寝ている状態から体を起こすには、多くのエネルギーが必要です。

ところが低血糖だと、エネルギー不足のため起き上がることができません。

低血糖とはなんでしょう。

血糖とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度です。

低血糖とは、血液中のブドウ糖濃度が低い状態を指します。

血糖値の正常は70から139mg/dlとされていますが、90くらいはあったほうがいいでしょう。

もしも、血糖値が70 mg/dl以下だったら明らかに低いです。

一見すると元気そうな方が、血液検査結果で血糖値が50だったりしてびっくりすることがありますが、ご本人に自覚はなくてもりっぱな低血糖です。

低血糖になると何がおこるのでしょう。

からだのなかでエネルギーを作るには、ブドウ糖が必要です。

ところが肝心のブドウ糖がない、つまり血糖値が低いと、エネルギーをつくることができません。

エネルギーが不足すると、次にあげるような困ったことが起こります。

特に筋肉と脳は、たくさんの糖を必要とするため、低血糖の影響を強く受けます。

日常生活がつらくなる理由とは

筋肉を動かすにはエネルギーが必要です。

低血糖でエネルギー不足だと、いつもしんどくて、疲れている感じが抜けません。

立つ、座る、歩くなどの日常動作ですらつらく感じます。

姿勢を保つことにも筋肉を使いますから、椅子に座ってもしんどくて、机に肘をついて体を支えているかもしれません。

「頭が働かない、イライラする」は低血糖のサインかも?

からだの中でもっとも糖を必要とする脳は、低血糖の影響を強く受けます。

その結果、「頭が働かない」「眠くなる」「集中できない」「思考力が低下する」「物忘れが多い」「やる気がおきない」などの症状がみられます。

感情面にも影響を及ぼすため、
「些細なことにイライラする」「強い不安感」「パニック発作」「抑うつ傾向」「死にたくなる」
など、情緒不安定さが目立つ場合もあります。

このように、低血糖症はさまざまな臓器に影響を及ぼし、多種多様な症状があらわれます。


低血糖では、このほかにも、さまざまな症状が見られます。
事項でさらに詳しくお話します。

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