同一労働同一賃金、正規、非正規はもう古い?
賞与が基本給に連動するのが普通?
多くの企業で支給する賞与。なぜか月給の基本給に関係していますよね。
たとえば、基本給の3か月など。
お聞きした殆どの企業様が「とくに理由はないよ、目安かな?」という回答です。
基本給に連動される必要は全くないです。
賞与は、労働に対する賃金ではありません。
労働基準法上の取扱いは次のとおりです。
「定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるもの。
その支給額があらかじめ確定されていないもの。」
つまり、賞与は、毎月決まって支払われる月給とは違います。
必ず支給しなければならないものでもありません。
その支給基準、支給対象者、支給額、支給日などは原則、会社が自由に決めます。
たとえば、会社業績や労働者の勤務成績が一定の水準に達しない場合には、賞与は支給しないことも自由です。
では、他にどのような方法があるか?
ポイント制賞与をご紹介します。
この制度の大きな特徴は、
先に賞与原資を確定し、一定のルールで支給する。
基本給に関係ない計算式とする。
このポイント制賞与制度での賞与支給額決定の方法は、
賞与原資を確定します。
評価項目に「ポイント」を設定します。
評価に応じて個人ごとの獲得ポイントを算出します。
全従業員のポイントで賞与原資を割りますと1ポイントの単価が決定。
その単価を個人の獲得ポイントにかけ戻せば、支給額が決定する。
という仕組みです。
この制度のメリットですが、賞与本来の意味である業績に応じて支給できます。
ポイント制では仮に全員が上位評価であったとしても相対的にポイント単価が低下するだけですから、個人の評価は絶対です。
「基本給×数ヶ月」という賞与制度に比べれば、個人業績中心の賞与制度ではないでしょうか?