スープとパンの食べ方ってあるの?実は、知ってる人のここが違うテーブルマナー

石田宙子

石田宙子

テーマ:品格ある西洋料理のテーブルマナー

スープの食べ方 パンの食べ方なんて と思われる方も多くいらっしゃるようです
ナイフ・フォークだと 両手で大変 でもスープはね・・・と

したたるスープの落とさない食べ方くらい・・・とも
このコラムでは、上手なスープの飲み方と、パンの食べ方についてご紹介します。


スープの上手な飲み方

基本原則として スープも食べ物 飲み物 ではありません

ですので 吸ったり 音を立てたり ふーふーしたり は 禁物

とろみのあるスープは パクッと食べるように

サラサラのスープは スプーンを傾けて 流し込むように

顎を上げず スプーンを傾ける

その際に どうしても したたるスープが怖いですよね

まずは スプーンにスープを入れすぎない
思いのほか少な目で

とろみのあるスープは スプーンの底に 溜まりがちですよね

表面張力を使って スープの表面にスプーンの底を付けて すっと切ると 重力で スープ皿のスープに落ちてくれます

スープ時のスプーンの使い方


さて、スプーンの動かし方も 気になる方がいらっしゃいますね

手前から向こうにすくうのか
それとも
向こうから手前にすくうのか

イギリス式では 手前から向こう
フランス式では どちらでもよい ということですが

大切なのは どちらからすくっても 最初に動かした方で 最後まで終える


これが大切

残りが少なくなってきた時も

手前から向こうに掬った場合 → 手前を上げて傾け 向こうに寄った残りをすくう

向こうから手前に掬った場合 → 向こうを上げて傾け 手前に寄った残りをすくう

美味しいものを最後まで美味しい状態で頂く事も大切な事の一つ

スープがどこから 冷めてゆくのか 最初から 最後まで 冷めないようにするには どうすればよいのか

道理を考えて お話しながらでも 手元が動くように

また御皿を傷つけないように 薄紙一枚御皿から話して スプーンを扱うことも 大切ですね




パンの基本の食べ方


さて、パン問題です

スープとパンが出てくると ついつい浸けて食べたくなる

ソースなどを拭って(つけて)食べたくなる

かもしれませんが 基本的には 禁物

それぞれの味が、濃くて パンで薄めないと食べられない というメッセージになってしまいます
(一部の ”パンにつけてどうぞ” という 御店側の希望があれば もちろん別です)

また 宗教上 パンは イエス様の肉体 と表現されることから バラバラ死体になるような パンのちぎり方
パンバラバラ

柔らかい部分をつぶしてしまうような ちぎり方も よろしくありません

一口ずつ 切っては 食べる を繰り返します

バターが提供された場合も 千切って バターを塗って 一口で頂きます
パンバター


バケットのように 皮がパリパリのパンは 欠片が散らかることを 汚した と感じて お掃除する方もいらっしゃいますが

綺麗好きの日本人ならではの行動

でも このある種の 散らかり過ぎない 散らかったパンくずは パンがパリパリで美味しかった
 という良いサイン

気にせず そのままでいましょう

まとめ


テーブルマナーとは 正しい食べ方を遂行するのが目的ではなく 不快にさせない 楽しく 美味しく味わい 社交を深めるためにあります

食べ方だけに固執せず 肩の力を抜きつつ 自然にできる 身に付きを目指して 

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石田宙子
専門家

石田宙子(マナー講師)

北浜サロン

和の立ち居振る舞いから、国際社会で通用するプロトコールまで、大人の日本人として美しい所作と心のゆとりを身に着けるための稽古を基本から丁寧に、少人数制で行います。

石田宙子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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