コロナ禍だからこそ おうちで一人で御稽古 お箸の持ち方 使い方 SDGs

石田宙子

石田宙子

テーマ:日本料理(和食)のテーブルマナーの基本

当たり前の所作が 当たり前にできるからこそ そこに自然な所作と 品格が見えるものです
日常 この当たり前の所作を日頃の習慣に

お箸の持ち上げ方

お箸の持ち上げ方というと ご存知の方も多いかと思います

利き手で上から持ち上げて 逆の手で受けます

指を滑らせて 利き手で持つ これだけです

ある大勢の講座で 「どんなシーンから この持ち方をした方が良いですか?」

「・・・・・常にです」

どこでやるものかではなく 常に行っているからこそ そこに自然な動きと どんな緊張感の中でも 体が勝手にやってくれるものです


これが身に付きであると思います


御食事の場で 美しく目につく方がいらっしゃいます

でも ”目につく方” というのは 不自然だからこそ目立つものです

身に付いてらっしゃる方は 流れるようなその動きに 人は 目を止めすぎないものです

持ち上げる時の注意点としては 最初の利き手で上から持ったときに 爪や指が 折敷や御膳 ランチョンマット 机に当たらないようにすること

当たる原因としては 爪が長い 高さがない の2点になります

長い爪は 清潔に
高さがない時は 箸置きを

テーブルマナーの目的は
1. 楽しい社交がある事(楽しい会話)
2. 安全回避(本人にも周りの人にも 危険な行為をしない)
3. 道具を大切に扱う(物を当てたり 御皿 器を傷つけないようにする)
4. 食材や 作り手 自然を大切にする
5. 不快な音を立てない

この3番目は 日本料理では特に 重要なポイントといえます

柔らかい木の素材や 漆のように繊細なもの それらを 使い捨てなどでなく 工芸品を長く受け継ぐ
今の時代 SDGs  の観点からも 新しい技術で 持続可能な開発 ももちろん大切ですが 古来日本の文化では 何百年も使い続けられる器を作る技術がありました
そんな工芸品を使い続けること
またそういった 少し前の技術を見直すことも 新しい技術の開発と共に 栄えてくれればと思います


さて、持ってからの事をお話しましょう

よく写真などで 持ち方を ご紹介しますが 現代 沢山の生徒さんを見る中で アクロバティックな持ち方をしている方は 少ないような気がします
ですが、 動かすと 手や指の使い方が おかしくなる傾向があるような気がしております

親指が 反り返っている方 
指が曲がり過ぎている方 
小指や薬指がお箸から離れている方
指先でお箸に力を入れている方
お箸とお箸の間が狭い方

これでは 手の力を余裕を持って お箸に伝えることが難しいでしょう

指は同じ方向に向いているか
指の曲がる角度は 水を両手で組んでいるようなカーブを
薬指と小指は 下のお箸をしっかり支えるために 安定しているか
指先でなく 手のひらと母指球で土台を作り 指先は 軽く
お箸とお箸の間は 約一寸(約3㎝)

おうち時間を使って ゆっくり丁寧に チェックしていきましょう

時短でパッと治った癖は すぐに戻ります

工夫しながらも ひとつずつチャレンジして 確実に 安定できる持ち方を ステップバイステップで 身に付けてみて下さいね

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石田宙子
専門家

石田宙子(マナー講師)

北浜サロン

和の立ち居振る舞いから、国際社会で通用するプロトコールまで、大人の日本人として美しい所作と心のゆとりを身に着けるための稽古を基本から丁寧に、少人数制で行います。

石田宙子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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