大人の教養10 上巳の節句 雛祭り お雛様の飾り方

石田宙子

石田宙子

テーマ:大人の教養

年中行事とは
毎年決まった時期に行われる行事 伝統的な事柄 また 宮中行事があるが 一般に個人が行うことも多い行事
上巳の節句 また別名 桃の節句 雛祭り

上巳の節句

ご節句の一つ 上巳の節句(じょうしのせっく)

意味 目的
女児が健やかに育むことを祈り 迎えられた感謝の気持ちから 行う行事

さて、お雛様を飾る際 悩んだことはございませんか?
そう、女雛と雄雛 右 左???どちらが正しいのでしょうか?

人形側から見て、左が 男雛 右が女雛
こちらは古来からの飾り方で、今では京雛の飾り方と言われ、京都を中心に関西圏での飾り方

また逆の 人形から見て右が男雛 左がお女雛
こちらは近代になって全国広く飾られている 江戸雛の飾り方と言われているようです

どうしてこのような事が起こったのでしょうか?

鎖国が解かれ、外国のものが沢山と日本に入り また 西洋式のマナーやしきたり 

西洋料理やそのテーブルマナーなど、沢山の目新しいものが登場した時代

日本もインターナショナル 国際的になることも必要とされ(今ではグローバル化と言うのでしょうか)

率先して取り入れられた折、宮中でも 国際的な立ち位置など取り入れられたと思います

実は西洋と和のしきたりでは、席次や立ち位置の順序が違います

その人たちから見て、右手側が上席 → 西洋のしきたり
また左側が上席 → 古来日本のしきたり


外交の多い宮中では、誤解があってはいけませんから、このグローバル化が採用されたのだと思います

ただ、”文化” と言われるものは、インターナショナル グローバル化になってよいのでしょうか?

それぞれ、違ったしきたりや習慣 慣習があるからこそ、異文化と言うもの また独自性

アイデンティティーをもつことができるのではないでしょうか?

ただ、先ほども申し上げたように、どちらが正しいというものではなく、こういった歴史から

飾り方が違う という地域性を認め合うことも大切

異文化を尊重するのと同じように すでに根付いた地域性を認め その歴史と流れを楽しむことを大切にしようと こちらの教室では伝えております

また、名称として、 それぞれ 男雛(おびな)と女雛(めびな)

お二人を お内裏様(おだいりさま)

段飾りすべてを 雛飾り

男雛だけを見て お内裏様ではありませんよ お注意を

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石田宙子(マナー講師)

北浜サロン

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