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原島敏郎プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

<No.8>コーチングの活用も様々 3)企業内で上司が部下をコーチして育てる

原島敏郎

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テーマ:コーチングについて

<コーチングの現状>
 日本のコーチングの現状について、シリーズで投稿しています。
「企業でコーチングを活用する3つの方法」のうち、今日は、

<No.8>
3)企業内で上司が部下をコーチして育てる

 コーチとマネジャーは“役割”が違います。マネジャーが“コーチ的に”関わることはできても、“コーチ”でいられない場面があります。

“ コーチ ”の役割は「相手が望む目標を明確にして、相手が自主的にその目標をはやく達成できるようにサポートする」
“ マネジャー ”の役割は「部下を育成しながら、組織の目的を達成する」

 「うち会社では、上司が部下をコーチして育成している」というお話を伺うことが増えました。しかし「コーチ」していると表現しているだけで、実態は従来通り「指導」しているケースが殆どです。一部の企業で「指導」するときに“コーチングスキル”を取り入れている程度です。それだけでも部下の意欲を高める効果は十分にあります。

 部下のキャリアの指向性がはっきりしていて、部下の仕事の価値観と会社の方向性が合致していれば、部下を1on1でコーチしても何の問題も生じません。

 「会社の方針と自分が本来やりたいこととは違う」、「なぜこんなに苦しい想いをして、会社の目標や上司の指示に従っているのだろう?」など、部下の仕事の価値観と組織の方向性が一致していないケースがあります。

 かつては多くの社員が“組織階層で上昇指向”であり、上司自身もマネジャーになっていることから、“上昇指向”の傾向にあります。部下がみんな同じ仕事の価値観であればいいのですが、仕事の価値観が違う部下に出会うと、上司は“コーチでいる”ことにジレンマを感じます。

 部下にコーチングを説明し、「1on1でコーチしよう。あなたの自発性、主体性を尊重するよ」と言って、普段は部下の自主性を引き出しておきながら、部下がある日セッションで「会社の方針とは多少違いますが、こういうことをやりたい」とか「今の部署では自分のキャリアビジョンは達成できない」と部下が言い出したら、どう対応するのでしょうか?

 コーチなら部下の自主性を重んじるでしょう。

 その時に“上司の顔”が出てきて、「今この組織にいるのだから、やるべきことはやれ!」と指示的な対応をしてしまうと、その瞬間コーチではなくなります。
「カッコいいこと言ってもやっぱり上司なんだ。本音は言えないな」と信頼関係は崩れます。

 実は、かなりのトレーニングと経験が必要ですが、「コーチの姿勢を保ちつつ上司として部下を育てる方法」はあります。

 何かの機会にご紹介したいと思います。

 部下対応で課題をもっているマネジャーの方へ
  https://peraichi.com/landing_pages/view/7p9il


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原島敏郎
専門家

原島敏郎

有限会社ソリスナビタス

大手企業での長年のマネジャー経験を生かし、マネジャーが陥りやすい考え方や立場上の苦しさなどを十分に理解。マネジャーの上司や部下との関係を調整しつつ、実績を上げられる組織作りをサポートします

原島敏郎プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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