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原島敏郎プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

チームにおけるミッションとビジョンの重要性について②

原島敏郎

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テーマ:組織開発

2.チームで策定する「3つのミッション」とは何か?
 一言で“ミッション”、“ビジョン”といっても、使われ方に幅があります。まず、ミッションですが、日本語で使命。すなわち「自分に課せられた任務」(広辞苑)のことです。ミッションには対象者がいます。「誰から“課せられた”のか?」です。企業におけるミッションには対象者によって3種類あります。“対社会”“対会社”“対部下”です。

 “対社会”とは、社会に向けて、自分たちの組織は、「こういう使命がある」「こういう役割がある」「こういう貢献をする」などです。企業が掲げる多くのミッションはこれに相当します。「自分たちの会社の存在意義を世に問う」ものとなります。

 “対会社”は、「自分の会社が掲げるミッションを実現していく為に、自組織にはこういう役割がある」というものです。会社のトップから指示があるその組織への“役割”や“目標”などがこれに当たります。これは、各組織が明確にして、組織のメンバーの社員一人ひとりまでブレイクダウンしていくものです。一人ひとりの年間目標で表現している企業もあります。

 そして、“対部下”。これは、「会社から与えられたミッションをはたすために、部下にどう接していくのか?どのような職場環境であれば部下が最高のパフォーマンスを発揮できるか?」という視点です。チームや会社をつくるのは、部下一人ひとりです。今所属している部下全員が最高のパフォーマンスを発揮していくために、上司として部下にどのように接していくか?どのような職場環境に改善していけばよいのか?それを上司として責任を持つ。例えば「部下の潜在能力を最大限に発揮できるように、部下一人ひとり働きかける」「部下同士でお互いの仕事の進捗などの情報を共有しあえる環境づくりをする」などです。上司の部下に対する役割であり使命となります。

 組織のマネジャーは常にこの3つのミッションを明確にして、自分の上司とともに部下に対して示していき、そのミッションに基づいた活動をしていくことが求められます。

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原島敏郎
専門家

原島敏郎

有限会社ソリスナビタス

大手企業での長年のマネジャー経験を生かし、マネジャーが陥りやすい考え方や立場上の苦しさなどを十分に理解。マネジャーの上司や部下との関係を調整しつつ、実績を上げられる組織作りをサポートします

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