『秋は肺の季節』漢方 大阪 心斎橋 難波神社 光る堂薬店
呼吸といってもふだんから意識している人は少ないと思うが、これがアンチエイジングに大きく関わっていると言えばどうだろうか?
現代人の呼吸が浅いのは以前から指摘されていた。ストレスとスマホ・PCでねこ背になるからである。
では呼吸が浅いのは何が問題なのだろうか?
呼吸には外呼吸と内呼吸がある。
外呼吸とはふだんみなさんが考えている肺で行われている呼吸だ。息を吸ったり吐いたりする普通の呼吸のことだ。
これに対して内呼吸とは37兆個の細胞1つ1つがしている呼吸である。
我々人間は多細胞生物である。1つ1つの細胞の集合体であり、1つ1つの細胞は栄養も摂れば呼吸もしているのである。
肺呼吸で取り込んだ酸素は毛細血管に取り込まれ、赤血球のヘモグロビンによって細胞に運ばれる。これが細胞呼吸であり内呼吸と呼ばれる。
この2つの呼吸によって酸素は細胞のミトコンドリアに運ばれ、生命維持のためのエネルギーが産生されるのだ。
問題なのは呼吸が浅いと内呼吸がうまくいかなくなることだ。
内呼吸がうまくいかないと細胞が酸欠状態になりミトコンドリアに酸素が届かなくなる。
その結果、エネルギーが低下して疲れやすくなったり、肩こりや頭痛、集中力の低下、さらには自律神経や免疫にまで影響を及ぼしてしまうのだ。
まさに漢方でいう未病の状態である。
これらは以前からも指摘されていたことであるが、コロナ禍のストレスやマスクによりさらにひどくなっているのが現在の状況だ。
とくにマスクをいつまでも着けていると口呼吸になり呼吸はさらに浅くなる。
口呼吸は表情筋の衰えも招きほうれい線や締まりのないだら~とした顔つきになる。これが「マスク老化」だ。
いつまでもマスクを着けている人はこういうことを知っているのだろうか?
政府でもマスク論議が始まり、熱中症の夏までにはマスクをする人も少しは減って来ると思うが、マスクを外した後の顔は恐らくコロナの無かった2年前とはかなり違ったものになっているであろう。
なんとかしたいと思うならば、まずはマスクも必要のない所では外して、そして呼吸を変えることである。
まずはずっと言ってきてることだが「あいうべ体操」で口呼吸を直そう。
それから深くて長い「腹式呼吸」に取り組んでみよう。
女性は腹式呼吸が苦手な人も多いようだが美容のためである。YouTubeでも見てやってみよう。
ヨガ習うのもいいね。呼吸法や瞑想もやってくれるから。循環がよくなり細胞も若返るよ。筋トレもいいけど今はヨガの方がおすすめだね。