気軽に健康相談できる漢方薬剤師。日本の伝統医学「漢方」の素晴らしさを伝え、多くの人を健康に（1/3）

体調不良や健康づくり、美容など、さまざまな悩みを相談できる街の漢方薬局

　「漢方は『苦い』『まずい』『科学的でない』などと思っていませんか？　昔から日本で一般的に行われて来た伝統医学で、体に優しい自然なものです。西洋医学とは異なるアップローチを気軽に試してみませんか？」

　そう語るのは漢方薬剤師の白石光彦さん。大阪心斎橋の難波神社前で「光る堂薬店」を営み、訪れる人の声に耳を傾けています。

　「日本の医療は西洋医学が中心です。診療技術は素晴らしいですが、病気になってから薬や手術で治す対症療法が基本で、発病には至らないものの体調がすぐれない未病は対象ではありません。近年は、重大な疾患を引き起こす生活習慣病への対策が急務とされ、予防にも対応できる漢方が脚光を浴びつつあります」

　漢方とは中国を起源とし、日本で独自に発展した伝統医学のこと。自然治癒力を高め、健やかな体づくりを助けます。だから漢方薬は、一人一人の体質に合わせて選ぶことが重要です。
　「ほかにも鍼灸や指圧、日々の食事や生活習慣の改善なども漢方に含まれます。漢方の誤解を解き、生き生きと過ごす手だてにしてもらうため、『漢方を気軽で身近なものに』をコンセプトに、2018年10月に当店を開業しました」

　白石さんは、「なんとなくだるい」「肩こりがつらい」「スリムになりたい」「にきびが気になる」「風邪をひきたくない」などの悩みや要望に合わせ、その人の体質に合う漢方薬やライフスタイルを提案してくれます。

　「昔の薬屋さんは地域の相談所のような役割がありました。心や体の心配ごとを聞く薬局文化を復活させたいですね。当店は一人でも入りやすい明るい雰囲気です。予約いただければ本格的な健康・美容カウンセリングも行いますよ」

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