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『コロナ時代の漢方的新しい生活様式(1)』漢方スクール 大阪市 難波 光る堂

白石光彦

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テーマ:withコロナの健康法

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はい、白石です。

安倍首相の緊急事態延長に引き続き
専門家会議から「新しい生活様式」なるものが発表されました。

私は自分の生き方を人にとやかく言われたくないタイプなのですが、
それならそれでこっちは新しい漢方生活様式を発表したいと思います。


まず皆さんに知っていただきたいのは
西洋医学と東洋医学の違いです。

これは思想の違いと言ってもいいでしょう。

西洋医学が発展したのは戦争の時です。
いかに人の命を救うかが根本にあります。

もちろんそれは素晴らしいことですから西洋医学は現代医学として広まったわけです。

とにかく今目の前の人を救うために、熱があれば熱を抑え、痛みがあれば痛みを抑えます。
つまり目の前の症状を抑える、「対症療法」と言われます。

たとえば目の前で出血多量で死にかけている人に、
この漢方薬を1ヶ月飲みなさいなんて言ったら怒られるでしょ?

やっぱり輸血してとにかく命を救うのが西洋医学です。
だから緊急事態や重症に強いという特徴があります。

そういうわけでどうしても病気との「戦い」とか「戦争」とかいう言葉が出てくるんですね。


一方で東洋医学医学は自然を観察するところから生まれました。

東洋人は農耕民族なので農作物を育てるために自然の観察は重要でした。

古代中国人はそこに法則性を見出し、
人間も自然の一部との考えから
人の身体にもその法則を当てはめたのが漢方の始まりなのです。

そこから生まれたのが陰陽であり五行説であり気血水なのです。

だから漢方では「共生」という言葉がよく出てきます。
それは自然との共生であり人と人との共生でもあったのです。



次に西洋医学で使われる薬と東洋医学の漢方薬を比べてみましょう。

西洋医学ではとにかくよく効く薬、強い薬が評価されます。
10人いれば10人に効く特効薬、
それを科学の力でつくり出します。

そのためには多少副作用があっても気にしない傾向があります。


一方、漢方には医食同源という考え方があります。
薬と食の境目がないんです。

ですから副作用がないのが前提になります。
全くないと言えばウソになりますけどね。

で、10人いれば効くのが1人でもいい、
その代わりその1人を見つけ出す診断法が発達したわけです。

だから漢方では「証」を見るといいます。
体質のようなものです。

その証に合った漢方薬を出すということです。


どうでしょうか?
この違いはイメージ出来たでしょうか?


それでは次に今回のコロナウイルスへの対応を振り返りながら
西洋医学と東洋医学について考察してみましょう。


まず国がやった大きな施策は入国制限と自粛の要請ですね。

どちらもやることはダイナミックですが
人と人との接触を減らすという単純な手法です。

ウイルスは接触することで感染しますから単にそれを減らしただけです。
先送りになるし根本的な解決とは言えないでしょう。
対症療法的ですね。

だだし効果は出ます。

しかし経済面や自粛を続けることで健康面にも弊害があります。

つまり副作用があるということです。

どうですか?いかにも西洋医学的なやり方だと思いませんか?

方法は単純な対症療法、効果は出るけど副作用もある、
ということですね。


うがい・手洗い・マスクもそうですね。

ウイルスを防いだり水で流したりする単純な方法です。

もちろん効果はありますが
マスクもずっとしていると口呼吸という弊害も生まれるし
手洗いもし過ぎると手が荒れます。


治療法はどうでしょうか?

特効薬やワクチンがない現状では
熱が出れば熱を抑える、咳が出れば咳を止めるといった対症療法で対応します。

呼吸困難になった人には人口呼吸器をつけてとにかく命を救います。


そういうわけで現在のような緊急事態では
荒っぽい面もあるが効果も高い西洋医学的な施策が行われるというわけです。


ところが先の見えなかった自粛にもいよいよ出口が見えてきました。

大阪でも吉村知事が独自の基準「大阪モデル」を発表しています。
それを達成できればいよいよ自粛の解除です。

大変喜ばしいことですが、実は問題はこれからです。

自粛は単純な先送りです。
また元の生活に戻れば第2波第3波が来ないとも限りません。

そういうわけで先日専門家会議によって発表されたのが
「新しい生活様式」というわけです。

まだご覧になっていない方は厚生労働省のHPでも見て下さいね。

※厚生労働省のページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html


(つづく)



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専門家

白石光彦(漢方薬剤師)

光る堂薬店(株式会社 光る堂)

大阪の心斎橋、難波神社前で「光る堂薬店」を営む漢方薬剤師。ダイエットや健康相談、漢方スクールやセミナー講師も務める。腸の大切さを訴え、酵素断食約1万人指導。書籍も評判。

白石光彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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