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コラム

スロープレーの罠にはまっていませんか?

プレー時間を守るゴルフマナー

2016年7月20日 / 2018年4月14日更新

「こんなに急いでプレーしているのに、“遅い!”って言われた!」
「走っても前の組に追いつかない・・・下手だから仕方がない・・・」
「ハーフプレー2時間10分なんて、右へ左へ飛ぶ初心者には不可能!」
「こんなに一生懸命に頑張っているのに、なぜプレーペースが速くならない!」

頑張っている初心者、初級者のみなさん!!

「ゴルフなんて全然楽しくない・・・」と思う前に少し聞いてください。スロープレーの罠に陥っているのかもしれません。ちょっと意識と動き方を改善すれば、プレーペースは必ず速くなります!
そして「ストロークはゆっくり!ラウンドペースは速く!」ということが実現できます。

人よりも早いプレーペースが良いわけではありません。その日同じコースでプレーする全員が楽しめるための『適切なプレーペース』であればいいのです。それが自分のプレーペースと同じであれば、特別に急ぐ必要も走る必要もなく、楽しくプレーができます。プレーペースが自由自在になれば、いつでもどのゴルフ場でも楽しくプレーできます。

まずは、普段のプレーを振り返ってみましょう。ここではセルフプレーを前提に考えていきます。

1.「プレー中、全員がゴルフカートに乗って移動していませんか?

日本のゴルフ場のカートは5人乗りが主流です。プレーヤー全員が乗り込んで移動することができます。ただし、常に全員が乗車するのは、主にジョイント(ホールとホールの間)を移動するときだけと考えておきましょう。

もちろんプレー中の乗車もOKですが、わざわざ毎ショットの都度、全員が乗車して移動するのはプレーの遅延に他なりません。
プレーはホールという前方の目標に向かって前進していきます。カートとボールの間を何度も移動する横の動きが多くなると必然的に時間がかかってしまうのです。

リモコンカートでも同じことが言えます。適切なタイミングでの移動が重要です。
近年、ゴルフカートのフェアウェイ乗り入れコースが増えてきています。
移動速度が速いとはいえ、全員を乗せるために縦横無尽にカートを移動させるのはプレーの遅延につながりますし、芝生の保護にも悪影響となります。フェアウェイに乗り入れたゴルフカートも横断移動を最小限に控えるようにしましょう。

2.「ボールのところまで手ぶらで移動していませんか?」

プロの試合を見ているとボールのところまで大きく手を振って颯爽と歩いている姿を見て「かっこいいなあ!」とあこがれます。
でも、自分がプレーしているときに同じようにてぶらでボールのところまで移動するのは、ちょっといただけませんね。

ボールの位置に到着してから残距離を計算してクラブを選択し、ゴルフカートまで行って必要なクラブ1本だけ抜いて、またボールの位置まで行く・・・ボールの位置まで来たとき「やっぱり、これは違うな・・・」とまたカートまで行って違うクラブを抜いて戻る。そしてストロークし終えたら、使い終えたクラブを1本だけ持って、そのまま悠然とボールのところまで移動する。そしてボールのところで残距離を確認して・・・・・を繰り返す。

どうです?
同じようなことをしていませんか?

カートを停車する位置は、できるだけボールの近くに止めようと考えるのが人の心理です。
だから多くの場合、ボールの位置の横並びとなります。そうするとボールとカートの間の移動は、主に横の移動となります。先ほどと同じく横の移動が多くなると前進できないためにスロープレーの要因となってしまいます。

よくセカンドショットのボール位置までいくときに「3本程度、クラブを持っていきましょう」と言われます。この場合の「3本」とはどういう意味でしょうか?

セカンドショットの番手をその場で悩んで交換できるようにという「3本」でしょうか?
初心者の場合は、そうではありません。

グリーン・オンするまでに必要であると思われるクラブを、あらかじめ数本持っていきましょう、という意味です。そうすると、グリーンにボールが乗るまでカートに戻る必要がありません。
「クラブを数本持って移動しよう!」と言われる所以はここからきています。できるだけ横断する動きを少なくし、ホールに向かって前進するためなのです。
そうすると、焦って走らなくても、また打ち急がなくても適切なプレーペースを守ることができるのです。

リモコンカートなら誰も乗車していなくても前進させることができます。人が運転しなければいけないカートの場合は、カートの近くにボールのある人が運転して前進させるようにしましょう。
リモコンカートなら誰も乗車していなくても前進させることができます。
人が運転しなければいけないカートの場合は、カートの近くにボールのある人が運転して前進させるようにしましょう。

3.「プレーする順番にこだわりすぎていませんか?」

通常のストロークプレーでは、プレーの順番に対する罰則はありません。順番を守るのはエチケットマナーと安全のためという理由です。もちろんプレーする順番は、ホールから遠い人からプレーすることが原則です。
だまって順番を変えて打ったり、同時打ちは大変危険です。だからといって、何が何でも順番通りにしなくてはいけないということもありません。

打つ人の前方に出ることは危険ですが、常に後ろから見守る必要もありません。
次の順番の人がボールを探していたり、まだ準備が整っていないときなど、先に打っても問題ない場合は、速やかにボールのところまで進み「お先に」と言ってプレーするようにしましょう。

レディ・ゴルフ(ready-golf)をご存知ですか?
準備ができている人からどんどん打って、素早いプレーで時短ゴルフをしよう、という取り組みの総称です。世界ゴルフの総本山R&Aが中心となり、2017年から実験的に、国際的な大会でも採用されています。
2019年のゴルフ規則の大改定にもレディ・ゴルフの概念を入れることが提案されています。

そもそも、ストロークプレーの場合は、遠方先打を守らなくても違反にはなりません。
周囲の安全を確認し、自分のほうが先にプレーしたほうがスムーズだと判断したとき「お先に」とプレーするしていくことが、間違いなくこれからのゴルフのトレンドとなっていくでしょう。

4.「自分のルーティーンの間、すべての時が止まっていませんか?

2016年からLPGA(日本女子プロゴルフ協会)では、プレー時間を短縮するために1打50秒以内という1ストローク当たりの制限時間が設けられました。さらに2019年のゴルフ規則の大改訂では40秒以内(通常はそれよりも早く)という制限時間の推奨が明記される予定です。

こういったことが取り決められるということは、アドレス時間が長いと直接的にスロープレーにつながるということを示しています。

人それぞれ打ちやすいタイミングがあると思います。しかし、ストロークするまでのルーティーンが長い人の場合、その長い長いルーティーンの間、同伴者は息を止めて微動だにせず、すべての時が止まってしまったかのようになってしまいます。
ルーティーンの長い人は、短くすることを考えたり、自分のプレーを待っている間にあらかじめルーティーンを進めておくなどの工夫が必要です。

5.「ボールの行方を全員で見ていますか?暫定球を忘れていませんか?

ラウンドペースに大きく影響するのは「ボール探し」です。ボール探しはルール上5分間と定められています。7分や8分間隔で後続の組がやってくる中、この5分間によって、簡単に渋滞をつくることができます。そうならないようにボールの行方は同伴プレーヤー全員で見守るようにしましょう。そして結局ロストボールやOBであったという場合にも備えて、あらかじめ暫定球は打っておきましょう。5分間探したあげく、打ち直しに元の場所に戻らなければいけないということがないように気を付けましょう。


自分のプレーを思い返してみてください。
プレーが速くならない原因は必ずあるはずです。
しかし、少しの意識改善と工夫でプレーペースは断然速くなります。
しかも焦ることなく、落ち着いてプレーすることができるのです。

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