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谷光高

ゴルフの楽しさを多くの人に伝えるゴルフ場経営者

谷光高(たにみつたか) / ゴルフ場経営者

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

コラム

ボールマークをキレイに直せますか?

2016年7月21日 公開 / 2019年1月2日更新

テーマ:みんなのゴルフコースを大切にするマナー

コラムカテゴリ:趣味

グリーンフォークが苦手でして・・・

ボールマークの修復に必要なツールとして長年に渡って君臨してきたグリーンフォーク。
みなさんは、これを使って本当にうまく直せていますか?

私はグリーンフォークでの修復が昔から苦手です。
コース管理で作業していたころからグリーンフォークだけではうまく直すことができませんでした。
グリーンフォークが苦手
ボールがグリーンに落ちた衝撃で、グリーン表面が凹みボールマークとなります。
ベント芝の場合、この衝撃を受けた患部の芝はほとんど枯れてしまいます。
芝の回復はというと周囲から元気な芝が伸びてきて患部をふさぐまで待たなければなりません。

グリーンフォークで周囲を寄せて修復するといっても、患部を平らにして固めるだけの修復ですので、芝の回復を促すための行為ではありません。
また無理に寄せると、芝生の根をブチブチッ!と切ってしまうことも多々あります。
どんなにキレイに平らに直したとしても、決して芝の回復を早めるわけではないのです。
ボールマークから藻類やコケ
固結した患部は膜を張ったようになって水や空気を遮断し、その膜に藻類やコケが繁殖したりもします。コケが繁殖するととても厄介です。

面倒でも患部を抜き取って修復

だから、私がグリーンフォークで修復するときは、患部の芝生をタイン(エアレーション時にコアを抜く爪)で抜き取り、その抜き取った穴に乾燥砂を入れながら、グリーンフォークで患部の周囲を少しずつ寄せていきます。その時、芝の根を切らないように無理に大きく寄せず、少しずつ中央に寄せながら、外側に何重もの輪をつくるようにして直していました。とても面倒でしたが、そうしないと修復した気になれませんでした。
タインで抜いて直す
一時的に平らにすることはできますが、芝の回復まで考えると、グリーンフォークでの修復はとても難しいと思います。
ゴルフ場やコース管理によっては、お客様が帰られた後に従業員で修復するから、「プレー中は直さないで!」というところもあるようです。

簡単に直せるなら、みんな直してくれるはず!!

ゴルフ規則第1章「エチケット」にも明記されているように、ボールマークの修復はプレーヤーの義務です。
これをゴルフ場の従業員が代わって修復することが当たり前になるような風潮は間違っているように思います。
自分がつくったボールマークをプレーヤーがすべて修復していたら、いつでもキレイなグリーンを維持できるはずです。

誰でも簡単に正しく直すことができれば何も問題ないはずです。
結局、グリーンフォークで正しく修復することを難しい!分からない!面倒臭い!と感じていませんか?

だから修復しないプレーヤーが多いのではないでしょうか?
だからグリーンフォークの使い方が分からない初心者プレーヤーが多くなってきているのではないでしょうか?

そう思うようになり、「誰でも簡単に修復できる方法がないか?」、「グリーンフォークに変わるものはないか?」とずっと探していました。
そして、ようやく出会ったのが、“抜き差しだけで直す”という方法です。

「抜き差し」だけで簡単に修復!

ボールマークの患部にスティック型の修復ツールを何度も差し込んで、患部をほぐして修復するという方法です。水の浸透、空気の通りなどを遮断することなく新たな芽が出やすい環境をつくりながら修復します。
「これはすごい!」「画期的だ!」と思いました。

決して芝の根を切ることもありません。
患部が固結することもありません。
圧倒的に芝の回復が早くなるのです。

学者じゃないので、なぜ、凹んだ患部が抜き差しするだけで平らになるのかを説明することはできません。でも確かに複数回抜き差しすれば平らになって修復できるのです。

そういったことからディボットスティックをつくりました。
ディボットスティックで修復
別にディボットスティックでなくても、円形状の長いツールであれば何でも大丈夫です。
同じスティック型のステンレス製の修復ツールもあります。また少し細いのですがロングティーでも構いません。

後続のプレーヤーのために!
そして明日、来週、来月プレーする人のために!
芝にやさしい方法でボールマークを直すこともエチケットです。
すべてのプレーヤーが自分のボールマークを修復すればいつでもキレイなグリーンです!!
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ぜひご覧ください。
「今からでも遅くないゴルフマナー&ルール」
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