ゴルフコース・マーシャル（コースの巡回）について

2014年10月5日公開 / 2019年1月2日更新

テーマ：プレー時間を守るゴルフマナー

コラムカテゴリ：趣味

マーシャルとは

土日の込み合っているとき、コース内では前の組が遅く、イライラすることがよくあると思います。どこのゴルフコースも入場者が週末に集中するため、コース内のあちこちでプレーが停滞してしまいます。

そのような混雑時に前の組との間隔が空かないよう、スムーズな進行に不可欠なのが、ゴルフ場の「マーシャル」です。マーシャルとは、ゴルフコース内においてゴルフカートなどで走行している「巡回係」のことです。主たる業務は「安全確認」と「進行を早める」の2つです。

マーシャルについてはセルフプレーが多いほど頻繁にコース内を回っています。
だからといって、むやみやたらにグルグル回っているわけではありません。

ＧＰＳでゴルフカートの進行状況をリアルタイムで分かる

今時のゴルフ場では、キャディーマスター室内のコンピューターでコース内の進行状況をリアルタイムに見ることができるシステムが導入されています。ＧＰＳを利用して、コース内を動いている全てカートの位置情報を見ることができます。

このシステムよって、前の組との間隔が空いている組や何らかのトラブルが発生した組のところへ、マーシャルがすぐに駆けつけることができるようになっています。

マーシャルは声を掛けるだけではダメ！

マーシャルは、前方の組と間隔が空いたときなどは、プレイの進行が早くなるように促します。もし、後ろの組に追いつかれるようであれば、パスするように要請することもマーシャルの仕事です。
日頃から、スムーズな進行を心掛けているゴルフ場は積極的にマーシャルカーがコースを巡回します。

プレー中に黄色のマーシャルカーが見えたら、ギョッとして「プレーが遅い」とクレームをつけられるのかな？何か文句を言われるのかな？と思ってしまって、プレーが余計に委縮してしまったり、反対に「何か文句あるのか！」と何か言われる前に、先に凄んでみたりしたことはありませんか？

「遅れています。急いでください！」などの声掛けだけをするゴルフ場があります。
声だけ掛けられても「分かった。分かった！はよ向こう行って！」とか、
「これでも精一杯早くしているのに、これ以上どうしろっていうねん」と思いますよね。

セルフプレーを推奨しているゴルフ場において、これからのマーシャルとは、お客様のプレーに対してクレームのように声だけを掛けるのではく、スムーズな進行のためにプレーのお手伝いをさせていたくことが重要な仕事であると考えます。

ボールの行方を見て一緒にボールを探すのを手伝ったり、カートの移動を手伝ったり、バンカー均しやピンの抜き差しを手伝ったりすることによって、プレーのペースを速める手伝いをしていくことが大切です。言葉だけでは伝わりません。
プレーヤーが「マーシャルが来てくれたから安心」と思ってもらえるようにしていかなくてはなりません。

プレーヤーもスピードアップの工夫を！

ただ、前方の組との間隔が空いたときは、プレーヤーのスピードアップの工夫として、クラブを数本持って移動するとか、グリーンでの「ライン読み」の時間を少し短くするなど、スピードアップに対する工夫をお願いいたします。

「適切なプレーペースの遵守」を基本としているゴルフにおいてスロープレーは、他の組のプレーヤーに対し、最も迷惑を掛ける原因の一つです。
後の組になるほど影響は大きくなり、冬場の日照時間が短いときには、日没によってプレーを中断せざるを得ない状況にもなるかもしれません。普段から意識するようにしてくださいね。

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