「ティー(tee)」がつなぐ「ゴルフ」と「カーリング」
1971年、アポロ14号のアラン・シェパード船長による月面での「ゴルフショット」という人類初の快挙は、当時たいへん話題になりました。
R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)もこの偉業を祝福したそうです。
アポロ14号による有人月面着陸
アポロ14号はアメリカ合衆国のアポロ計画における8度目の有人宇宙飛行で、史上3度目となる月面着陸を行いました。2日間にわたる月面滞在をしてその間に船外活動などを行う飛行はこれが最後のものとなりました。
アラン・シェパード (Alan Shepard) 船長、スチュアート・ルーサ (Stuart Roosa) 司令船操縦士、エドガー・ミッチェル (Edgar Mitchell) 月着陸船操縦士の3飛行士を乗せたロケットは1971年1月31日、ケネディ宇宙センターから9日間の飛行に向けて打ち上げられました。
月での実験と何ら関係のない船長の趣味による月面ショット
2回にわたる船外活動では月の岩石が採集され、地震の観測などを含むいくつかの科学実験が行われました。月面滞在時間は33時間で、そのうち船外活動に費やしたのは9.5時間でした。
この船外活動の間にシェパード船長は、地球から持っていったゴルフクラブで、ゴルフボールを2球打ったのです。
シェパード船長は6番アイアンのヘッドを密かに月着陸船に持込んでいましたが、あらかじめ岩石の採集作業をするときの道具の先に取りつけられるように工夫された綿密な計画によるものでした。
そして念願のショットを放つべく準備万端を整えましたが、月面は見渡す限り巨大な“バンカー”。
しかも困ったことに、不自由な宇宙服を着込み、分厚い手袋をしているために、両手でグリップを握ることができず、右手だけでテイクバックを取ることにしました。
重力が地球の6分の1しかない月では、いったいどれほどボールが飛ぶのでしょうか?
1打目は、砂埃だけがあがって失敗。
しかし2打目は真っ直ぐ飛び、3打目はさらに手応えがあったのでしょう。
シェパードは無邪気に叫びました。
「何マイルも飛んで行ったぜ!」
月面でのゴルフもマナーが大事
宇宙飛行士アラン・シェパード船長は、密かに人類で初めて月面でのゴルフを計画し、月の砂の上で見事なバンカーショットを決めました
この歴史的瞬間はテレビ放映され、全世界のゴルファーを含む視聴者は固唾を飲んで見ていたそうです。
この偉業によって、彼はたくさんの祝福メッセージを受けました。
その中にゴルフの総本山R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)からのメッセージもありました。
「偉大なる業績と、無事帰還されたことに対し、心よりお喜び申し上げます。
しかしながら、ゴルフのエチケットに関しては遺憾の意を表しておきます。
どうか、ルール・ブックのマナーに関する項目6をご参照ください。『バンカーを離れる前に、プレーヤーは自分や近くにある他のプレーヤーのつくった穴や足跡を入念に埋め、平らにならしておくべきである。』とあります。」
かくして、ゴルフの殿堂に月面におけるゴルファーの記録が残されたとともに、人類初の月面でのゴルフマナー違反も人々に記憶されたということです。
ゴルフマナーの重みは、地球と同じだったようですね。
■参考文献
「生きがいはゴルフだけ」ブルース・ナッシュ&アラン・ズーロ著 山崎雄介訳:二見書房
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