- お電話での
お問い合わせ - 079-565-2211
コラム
ゴルフプレーの終着点「ホール(カップ)」について
2015年4月5日 公開 / 2017年2月26日更新
パッティンググリーンにただ一つ空いている穴「ホール」。
「1番ホール」、「2番ホール」というティーインググラウンドからパッティンググリーンまでのコースレイアウトのことではなく、金属製のホールカップ(円筒)のことです。
ここに1打でも少なく沈めるために、ゴルファーは躍起になっています。
もともと、レイアウトの「ホール」は、「何番目のホール(カップ)」というところから始まったと言われています。1番目のホールだから、「1番ホール」なんですね。
むかしむかしのホール
昔々の「ホール」はゴルフコースのスタッフがスコップと鉄製のピンを持って、適当な大きさに掘り、そこにピンを差し込んだだけのものでした。
その上、ホールアウトしたら、ボールを拾い上げる時に次のティーイング・グラウンドで、ティーアップするための土を穴の底から取って持って行っていたと言われています。
1744年の世界最古のゴルフ規則、第1条には「ボールをティーアップするには、ホールから1クラブレングス以内にしなければならない」とあります。
当時はまだ、パッティンググリーンの概念がなかったのです。
ティーペグもなかった時代です。ひとつかみの砂をホールの中から取り、その砂を盛り上げてティーアップしていたそうです。
ゴルフの初期の頃は、「プレーヤーは、定められた場所から、ある地点に掘られたホールに向かってプレーし、そのホールの近くから次の標的のホールに向かってプレーする」ということでした。
こんにちのようなティーインググラウンドとパッティンググリーンが分離したのは1893年からと言われています。
ホールのサイズ
なぜ「ホール」は、現在の大きさになったのでしょうか?
ホールによって大きさがまちまちで、しかもホールのふちが崩れてしまうのに困った、センド・アンドルーズの管理者トム・モリスが、近くの水道工事の現場に転がっていた土管の切れ端を持ってきて、それを埋めたと言われています。
この時の土管の内径がたまたま4.25インチ(108㎜)だったのが今でも基準となっているという説があります。真相の程は分かりませんが・・・
現在、ルールで定められている「ホール」の直径は4.25インチ(108㎜)、深さは少なくとも4.0インチ(101.6㎜)以上でなければいけません。
ホールカップをはめ込む場合、カップは少なくとも1.0インチ(25.4㎜)以上、パッティンググリーン面よりも下に沈めなければなりません。
テレビの中継を見ると、ホールの上が、グリーンの面まで白く見えています。
これは地表面から1.0インチ以上深く沈められたホールカップの上にふちが崩れないように「カラー」というカバーをつけているのです。
ホールの損傷に対するルール
コース管理では、ホールの位置替え作業を毎日行っています。
理由は、ホールのふちの芝が痛むからです。
直径たった4.25インチですから、ボールをホールから取り出すときに気を抜いていると、つい手の甲がホールのふちに当たって崩れます。だから毎日切り替える必要があるのです。
ゴルフルールでは、パットする前に、あきらなボールマークによる損傷か、もしくはホールの規定寸法が著しく変わっている損傷でなければ、ホールの修理をすることはできないとあります(規則16-1a)。
ホールの肩崩れ程度では、パットをする前に修復することはできません。
何気なくホールのふちを手で修復すると、規則16-1a「パットの線のテスト」違反となり、2打の罰を受けることもあります。
プレーヤーの皆様には、ホールのふちを傷つけないように、また規則に違反してホールのふちを修復しないように、ぜひ気を付けてくださいね。
*******************************
Facebookにおいて具体的なマナーやルールの事例を写真付きで毎日更新中!
ぜひご覧ください。
「今からでも遅くないゴルフマナー&ルール」
*******************************
ディボット・スティック専用サイトはこちら
アマゾン・ショップはこちら
*******************************
新有馬開発株式会社/有馬カンツリー倶楽部
〒669-1334 兵庫県三田市中内神南山841
TEL:079-565-2111 FAX:079-565-2121
URL:http://www.arimacc.jp/
*******************************
関連するコラム
- パー3ホールでパットする前に後ろの組を打たせるときは、どんな時? 2014-11-03
- 他のプレーヤーのホールアウトを見届けるのがゴルフマナー 2014-10-30
- パッティンググリーンの「ピンフラッグ」を抜くとき、抜かないとき 2015-04-02
- パッティンググリーンで細心の注意が必要な“影” 2015-03-31
- ピン(旗竿)を抜いてから差すまでのゴルフマナーとルール 2015-08-17
コラムのテーマ一覧
- ゴルフを始める人を応援します
- 社会人に役立てて欲しい「ゴルフの効用」
- ゴルフコースの管理や設計などの知識
- ゴルフと税金
- ゴルフ競技やコンペの基礎知識&マナー
- ゴルフのローカル・ルール
- コースの情報収集(芝生や距離のこと)
- プレースタートまでの準備
- プレー中のボール・トラブル救済ルール
- みんなのゴルフコースを大切にするマナー
- ゴルファーとしての心得とマナー
- 怪我や病気を未然に予防するゴルフマナー
- プレー時間を守るゴルフマナー
- ゴルフマナーニュース
- ゴルフの歴史やエピソード
- キャディー付きのゴルフマナー&ルール
- バンカーでのマナー&ルール
- パッティンググリーンでのマナー&ルール
- ティーインググラウンドでのマナー&ルール
- ゴルフコースの池や川でのマナー&ルール
- ゴルフでの急な雨や雪などでのマナー&ルール
- ゴルフの用語
- プロゴルフの観戦マナー
- 仕事もゴルフも元気に楽しくいきいきと
- ゴルフの服装マナー
- これだけは知っておきたいゴルフルール
カテゴリから記事を探す
谷光高プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。
谷光高のソーシャルメディア