短パンにはハイソックスじゃないとダメ?
毎年、日本のどこで台風が上陸し、あちらこちらに大きな爪痕を残している。
その付近のゴルフ場では土砂崩れや倒木、排水が間に合わず池のような水たまりができたりすることもある。そのたびに急ピッチで復旧工事を行わなければならない。
そこまでの大きな被害はなくとも、舞い散った木の葉や折れ枝の清掃、バンカー内の流水跡の復旧などは毎年何度も何度も行う復旧作業である。
落ち葉や小さな枝の横でボールが止まった
台風が過ぎ去った後だけでなく、台風が近づく最中にとても気なるのが、パッティンググリーン上の落ち葉。もしも自分のパッティングライン上に落ち葉があった場合どうしたらよいだろうか?
そのままパットしなければならないのか?それとも取り除けるのか?
落ち葉や枯れ枝、小石などは、ゴルフ用語で「ルースインペディメントという。
「ルースインペディメント」とは、ゴルフコース上に存在する“自然物”のことを指す。 具体的には、木の枝や落ち葉、小石、虫の残骸などのことを指す。
ルース インペディメントがコース上にあってプレーの障害となる場合には撤去することができる。一人では取り除くことができない場合、キャディーや同伴者など周囲の人が手伝うことも許されている。また、2019年より改正されたゴルフ新ルールより、バンカーでも小石や枯れ葉を取り除けるようになった。
ただし、ルース インペディメントを取り除く際にボールが動いたり、状況を大きく変化させたりしてしまうと、ペナルティーとなるので注意が必要である。
この場合、グリーン上の「ルースインペディメント」は、グリーン面を押さえつけて面のテストと見なされなければ、どのような方法で取り除いても構わない。
「ルースインペディメント」という名称は覚えていなくてもよいが、ゴルフコース上にある“自然物”の対処法はよくあるシチュエーションなので、ゴルフを始めたばかりの人にもぜひ覚えておいてもらいたい。
バンカーの流水跡にボールが止まった
台風や大雨後に気になるのは、バンカーの流水跡!
この復旧がなかなか大変。水は上から下へ流れ、砂を一緒に押し流す。そのため下で体積した砂を上に押し上げ、片寄ってしまった砂の厚みを均一にしていく作業をしなくてはならない。
排砂板付のバンカー砂ならしの機械で少しづつ砂を押し上げたり、スコップで一輪車に砂を積んで運んだりという作業を行う。これらの作業を丁寧に行っていくので、どうしても時間が掛かる。
もしもプレー中、修復が間に合わず「バンカー内の手付かずの流水跡にボールが止まってしまった」となった場合、基本的には「異常なコース状態」に該当しないので救済の対象にならない。あるがままにプレーするか、規則19.3に基づきアンプレヤブルの処置を選択するしかないのである。
台風など暴風雨による倒木やバンカーの流水跡については、スタートまでにローカルルールなどを制定してゴルフ場が対応する。そのような特別な状態だから、プライベートラウンドのときには不公平がないように皆が納得するルールを決めて楽しくプレーできれば良いのではないだろうか。滅多にないイレギュラーのコースを楽しんでほしい。
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※インターネットでゴルフ規則の全文がご覧いただけます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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