緊急!猛暑ゴルフの危険 ~熱中症①

谷光高

谷光高

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近年、コロナウィルス蔓延下では感染防止に気を付けなくてはならなかった。あわせて猛暑の中でのゴルフにおいて細心の注意を払うべきことの第一は、熱中症への対策である。

鍛え抜かれたプロゴルファーですらダウンする夏ゴルフの熱気。毎年多くのゴルファーがプレー中に倒れ、ゴルフ場から救急車で運び出されている。最悪の場合には死に至る危険性もある。
救急車を呼ぶ
熱中症対策については、ほとんどがすでに見聞きされてきたことのあるポピュラーな対策であり、「知ってるよ」という人も多いのではないかと思う。しかし残念ながら、ゴルフプレー中に体調を崩して救急車が出動するなどの事故が後を絶えないのが現状である。有馬カンツリー倶楽部でも毎年数回は救急車を呼ぶ事態に直面している。

絶対に無理はしない!

熱中症対策において第一は、絶対に無理をしないこと。
ゴルフはマナーのスポーツだからと同伴競技者に迷惑をかけまいと体調不良を我慢してプレーを続け、かえって症状が悪くなる例も多いように見受けられる。自分では大丈夫と思っても強い直射日光を浴びて10km近い距離を歩く身体的負担は大変なものである。身体の不調を感じたら“まず休む”ということを覚えておこう。事故が起きたら楽しいゴルフも台無しになる。絶対に無理はしないようにしよう!

熱中症について

熱中症は、夏における高温多湿環境下での激しい運動、長時間の連続的な歩行などによる発症が多く、夏ばかりでなく春や秋にも発症する。熱中症は体温が上昇することで起こる症状で、熱疲労、熱けいれん、熱射病の3つの症状があり、この中で最も危険な病気が熱射病である。

◆熱疲労(軽度)
熱疲労は一般に日射病と呼ばれ、発汗による体内の水分、塩分の消失が原因で起きる。全身の虚脱感、めまい、頭痛、嘔吐を起こし、ひどくなると意識障害を起こす。ただし熱射病と違って体温の上昇までには至らない。熱中症の中では最も多い病気といえる。

◆熱けいれん(中軽度)
熱けいれんは塩分を補給せず多量の水分のみを摂取することにより、塩分やカリウムといった体液の電解質バランスが崩れて発症する。筋肉にけいれんを起こし、頭痛やめまいがして嘔吐を起こすこともある。
高温多湿の真夏にゴルフをすると、黒や紺のウェアに塩が白く吹き出しているのが分かる。ウェアが白くなるほど塩分が体外に出てしまっている証拠なので、それを補充することが大切である。

◆熱射病(重度)
熱疲労がひどくなった状態が熱射病である。体内で発生する熱が発汗による放散の限界を超えると、体温を調整する中枢に障害が起こり発汗が停止する。すると体温は異常に上昇して脳や内臓にダメージを与える。
熱射病になると寒気を感じる。体温が41度以上になると細胞障害を起こし、43度以上では多臓器不全に陥り、その後死亡するという恐い病気である。
高温多湿無風の環境で運動をした時に急に高体温で倒れた場合は、まずこの病気が考えられるので直ちに体温を下げる処置をしながら病院に搬送しなければならない。
熱射病は高齢者、虚弱体質の人、アルコール中毒、心血管系に障害のある人に生じやすいといわれてるので、心当たりのある方は特に注意が必要である。

◆脱水症状
関連する疾患として脱水症状も深刻な状況を招く。主に、汗をかくことで体内の水分が不足することで脱水症状が起こる。それが続くと熱中症の原因にもなる。暑さや運動による身体的な負担によって心臓発作や脳卒中などを起こす場合もある。


ゴルフは実は心理的にも負担のかかるスポーツ。
熱気や運動による身体的負担と勝負どころのパッティングなどによる心理的負担が重なる夏のゴルフは、一年で最も事故の起こりやすい季節なのだ。

もしも熱中症になってしまったら

熱中症の症状は、最初は軽いのだが処置をしないとあっという間に重症化する。
少しでも変だと思ったら、水分と塩分を補給し、涼しい場所に移動して休むようにしよう。
熱がある場合は、氷・アイスノン・凍った飲料水などで、首やわきの下の動脈の近くを冷やすと効果的である。痙攣には食塩水を飲ませると多くは回復します。
重篤な症状になる前に早めにゴルフ場スタッフと連絡をとり対処できるようにしよう。
イラスト
※直射日光の屋外だけでなく、高温多湿の室内でも起こるので注意が必要である。
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谷光高
専門家

谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

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