ゴルフで最も大切な「ホール(穴)」周りは慎重に!

谷光高

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ホール(穴)周辺での行動

ゴルフでいう「ホール」は2つの意味で使われている。
ボールを入れてスコアが決まるパッティンググリーン上の「穴」の意味と“1番ホール”“2番ホール”のようにティイングエリアからパッティンググリーンまでという特定の競技エリアの意味がある。
ここでは「穴」の意味で使う「ホール」のマナーについて述べる。

ホールにボールが入ることで、そのホール(特定の競技エリアの意)における自分のプレーは終了する。そして、そのホール(穴)の中にあるボールを拾い上げる。
そのときに足の位置がホールに近すぎたり、パターを杖代わりに使ったり、拾いあげたその足でカップをまたいだりする人がいる。
シューズ一つ分は離れて!
そのホールのスコアが確定した安心感で満たされているのか無意識に行動する人が多い。しかし、その際にも、後からプレーする人のためにホール周辺での行動には細心の注意を払ってほしい。

ホール(カップ)の規定

ホールにはサイズなどの規定があることをご存知だろうか? 

「ホール」の直径は4.25インチ(108ミリメートル)でなければならず、深さは少なくとも4.0インチ(101.6ミリメートル)以上でなければならない。

円筒(ホールカップ、ライナー)をはめ込む場合、少なくとも1.0インチ(25.4ミリメートル)以上パッティンググリーン面よりも下に沈められなければならない。なお円筒の外径は4.25インチ(108ミリメートル)以下と定められている。
ホールカップ
ゴルフは600~700平方メートル程もある広いパッティンググリーンの中で、わずか直径10センチメートルほどのホールにボールを入れるゲームである。
グリーンはパット1打で大きくスコアを左右するとてもデリケートな場所であり、その中でもホール周辺は、とくに大切にしなければいけない場所ということになる。

パットしてホールの近くまで転がってくると、ボールがあと一回転、二回転でホールに届くぐらいのわずかな余力しかない場合が多々ある。こんな時、踏圧によるわずかな凹みや歩く際の蹴り上げによる小さな突起にも、ボールの行方は影響されてしまう。
だから、後から来るプレーヤーのためにも、ボールをホールから拾い上げるときには細心の注意を払わなければならないのである。

◆靴ひとつ分離れて拾う

靴がホールに近すぎる
ホールの中のボールを拾い上げるときは、だいたい靴ひとつ分ぐらいを目安にして少し離れて拾うように心掛けてほしい。
ボールを拾うためにかがみこむ姿勢はけっして楽ではない。無理のない程度で離れて拾い上げるようにしよう。

◆パターを杖代わりにしない

パターを杖代わり
ホールから遠く離れてボールを拾い上げるためには結構無理な体勢をしなければならず、片足立ちになってパターを杖代わりにして拾い上げるプロをよく見掛ける。しかし、それではパターに体重が掛かるためにグリーン表面に凹みをつくってしまう。
ボールを拾う
無理せず格好が悪くても両足をしっかり地面につけてボールを拾い上げてほしい。


◆ホールをまたがない

ホールの近くを踏む
ホールから拾い上げた後、その足でホールをまたいでいかないようにしてほしい。
ホールの角を踏んでしまう可能性があり、パットに大きな影響を与えてしまう。
拾い上げた後は1歩後ずさりしてホールから離れるようにしよう。

ホールの外周を崩さない

ボールを拾い上げる
ホールからボールを拾い上げるときは、ホール外周の芝の角を崩さないように慎重に拾い上げてほしい。
ホールの位置は、コース管理が毎日切り替えている。

毎日切り替えていかないと角が崩れてスムーズにボールが入らない。それほどホールはデリケートなのである。
大切に扱ってほしい。

ゴルファーの名言

最後に、トム・カイト(1992全米オープン優勝)やベン・クレンショー(1984年、1995年マスターズ優勝)などの師で、アメリカテキサス州オースチンCC伝説のレッスンプロと言われている ハービー・ペニック(1904~1995)の言葉を。

「ボールを拾い上げるときにどれだけカップの近くを踏まないようにするかを見ると、そのプレーヤーがどれだけ思慮深く思いやりのある人かがわかる。」

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谷光高
専門家

谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

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