ゴルフ場は広大な≪喫煙スペース≫ではない

谷光高

谷光高

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2018年7月、健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日より受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールへと変わった。
受動喫煙防止
駅周辺、オフィス街では"≪喫煙スペース≫が設けられ、そこでしか吸うことができない。
ビジネスマンのみなさんはこのルールをしっかり守っている。
多くの飲食店では完全禁煙、もしくは喫煙室が設置され、利用者はそのルールを守っている。

ゴルフ場においてもクラブハウス内を完全禁煙とするゴルフ場が多くなった。
しかし、クラブハウスから1歩外に出ると状況は変わる。
ポイ捨て
広い青空のコースを前にして解放感で満たされ、あたかもゴルフコース一体が≪喫煙スペース≫であるかのように見えてくる喫煙者もいるのではないだろうか。
くわえたばこで歩く人、指にたばこを挟んだまま歩く人をまだまだ見かける。
歩き飲み、歩きタバコ
そのせいか、コース内でポイ捨てされた「吸い殻」もまだまだ多い。
ゴルフ場への進入道路や駐車場などクラブハウス周辺、ゴルフコース内では、カート道路や側溝、フェアウェイやラフの芝生の上、さすがにパッティンググリーンの上にはないが、グリーンの周辺にあるスプリンクラーの上に捨ててあるのはよく見かける。
ポイ捨て

有馬カンツリー倶楽部では、ティーイングエリア付近も受動喫煙の可能性があるため、避雷小屋の近くなどの少し離れたところに灰皿を設置している。
しかし、それが災いし、ティーグランド上の目砂箱にたばこを差して捨ててあったり、ごみ箱に捨ててあることが多くなった。後から利用する人が目砂箱にたばこが差さっているのを見ると当然不快な思いをするし、ごみ箱の場合は完全にまだ火が付いたまま捨てられごみ箱から煙や火が出るといったことも何度かある。非常に危険である。

火の不始末が大きな事故につながりかねないので、ゴルフ場であっても喫煙者には定められたルールを守ってほしい。

その他の公衆マナーについても見ていきたい。

駐車マナー

一般での駐車違反は、ゴルフ場では駐車場での「枠外駐車」となる。
駐車場が満車のときだけでなく、クラブハウスから遠い場所しか駐車場が空いていないときでも「枠外駐車」を見掛ける。

携帯電話の使用

5番目の「携帯電話の使用」については、ラウンド中やハウス内では、マナーモードにしている方がほとんどですが、中には大きな音を出して、周囲の冷たい目線を浴びている方も見受けられる。

ガム、タンやツバを吐く

「ガム、タン、ツバを吐く」も困った公衆マナー違反である。クラブハウスの周辺でも側溝に吐くならまだしも、プレーヤーが往来しているところでツバやタンを吐いている人も見掛ける。
唾、痰を吐く
またガムを吐く行為は、駅構内で黒く固まったものをヘラでこすり取ってるところを見かけるがゴルフ場でも同じ。固まってしまうと簡単には取れない。クラブハウス周辺の歩経路に捨てられて黒く固まったガムをゴルフ場の清掃作業員がこすり取っているのを見るととても悲しくなる。
またゴミ箱に捨ててはいるものの、紙に包まずそのままの状態で捨てる人もいる。
これも大変迷惑。

吐いている方は単に面倒くさいだけかもしれないが、その行為によって大勢の人が迷惑をかけられたり、不快
思いをしなければならない。

これらは公衆での単なるマナーではなく、「ポイ捨て」や「タンやツバを吐く」などは軽犯罪法違反でもある。本来「面倒」や「少しぐらい」では済まされない。

「他者への心配り」のある行動を

「自分がしなくても誰かがするだろう」、「自分が汚しても誰かが片付けるだろう」、「今が良ければ先のことはどうでもいい」など、そう思っている人々が増えていると感じる。

こうした要因には「子どもの手本となるべき大人のマナーの悪さにはあきれる」という意見がでるように、模範となる大人が少なくなってきているというのも問題のようである。まずは自分自身を振り返り、社会人としての自覚をもつことが必要である。

「人に対する心くばり」が、より大切な時代になっている。
ぜひ、ゴルフをしている人こそ、社会生活においても「他者への心配り」の模範となっていただきたいと願う。

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http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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谷光高
専門家

谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

谷光高プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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