短パンにはハイソックスじゃないとダメ?
ゴルフ場での事故
ゴルフ場で起きる事故には様々なタイプのものがある。事故がひとたび起きれば、楽しいはずのゴルフも 一転してしまう。
ゴルフボールが人に当たる打球事故、素振りなどスイング時にゴルフクラブが当たってケガをする事故、その他転倒、捻挫、骨折、擦り傷などケガを負う事故がたくさんある。ゴルフカートでも衝突事故やわき見運転による転落事故などがある。
さらに、プレー中において心筋梗塞、心不全、脳卒中などで倒れ、場合によっては突然死というようなケースまで起こり得る。
ゴルフ場で発生した事故の統計を見ると、最も多いのが、ボールやクラブによる事故、その次がゴルフカートによる事故となっている。
近年はセルフプレーが主流になり、またゴルフカート使用率の上昇から、ゴルフカートの事故は増加傾向にあると推測される。
日本のゴルフ場の多くは山岳部に作られた丘陵コースで、そこには急激なダウンヒルの急カーブがあることも珍しくない。ゴルフカートの運転及び同乗者には細心の注意を払わなければならない。
「手動運転式」と「電磁誘導式」のゴルフカート
ゴルフカートは、1990年代頃から全国のゴルフ場で急速に導入が進められ、現在では導入率が90%以上とされている。また高齢の利用者が増える中で,その役割はますます高まっており、ゴルフカートの乗車人数はゴルフカート導入当時の2人乗りから、現在では5人乗りが主流となった。
ゴルフカートには運転操作が必要な「手動運転式」と、埋設された電磁誘導線上を自動走行することができる「電磁誘導式」の2つのタイプがある。
電磁誘導式カートには走行経路が既定されているほか、速度についてもコントロールされている。手動運転式カートでもコンピューター制御により、速度やブレーキについて自動コントロールがされるようになった。
ゴルフカートでの事故パターン
ゴルフカートでの事故で最も多いのは「よそ見」などの不注意による運転ミス。
ボールを探しながらよそ見をしての運転ミス、よそ見のままカーブでスピードが落とせずに大事故になったケース、またカートが走行しているときに、スコアをつけていて振り落とされる事故も過去にはあった。振り落とされるケースでは、カートの急発進、急停止が原因の事故も多い。電磁誘導式カートの場合、カート道を歩行していて、背後から音もなく近づいてくる電気カートと衝突する事故なども少なくない。
ゴルフカート重大事故例
http://www.golfdigest.co.jp/digest/column/back9/2010/20100921k.asp
運転者の事故防止
ゴルフカートを遊園地のゴーカートと同じようなものだと思ってはいけない。
ゴルフカートは、ドアやシートベルトのない危険な自動車である。
「電磁手動式」ゴルフカートの場合、ゴルフカートのスピードは最高時速20㎞/h近く出る。ゆっくりのようでも自転車並みのスピードは十分出ていることになる。
ゴルフカートを運転しているとき、何となくせわしい気持ちになっていないだろうか?
アクセルを目一杯踏んで発進し、停止位置近くでアクセルから足を放して、すぐさまブレーキを一気に踏み込んで、つい急停車になったりしていないだろうか?
ゴルフカートの車体重量は約500㎏とかなりの重さである。その上にキャディーバッグ4本と乗車4人の重量もあわせると約1トン近くになる。斜面などでは、スピードに対応できるだけのブレーキの効きがなかったり、タイヤがすり減っているとスリップしやすくなる。ドアやシートベルトのないゴルフカートではたいへん危険な状態といえる。
運転者は、カートを停止させるとき、余裕を持って早めのブレーキを心掛けなければならない。
発進するときには、アクセルを一気に踏み込んで急発進をさせないようにしなければならない。
運転中のよそ見は絶対にしてはならない。
同乗者の事故防止
カートの助手席や後部座席に乗っていて、急カーブにさしかかったとき、どこにもつかまっていなくてカートから投げ出されそうになったことがある人は多いはず。
運転手はハンドルを握っているが、同乗者は安全バーや安全グリップを握らず、どこにもつかまっていない状態だと急カーブで放り出されてしまう。
必ず安全バーや安全グリップにつかまるようにして、姿勢を保てるようにしなければならない。
走行中にスコアカードをつけるのは危険なので絶対に止めよう。
事故になれば、大怪我を負うかもしれないし、もっと不幸な事態になるかもしれない。
ゴルフカートの運転及び乗車における注意事項を遵守するようにしなければならない。
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