ゴルフ規則には服装に関する規定はない
ショットの能力よりも必要なラウンド力
ゴルフを始めたばかりの人にとって、まずはじめに習得しなければいけないのは、スイングやショットの技術力よりも「ラウンド力」である。
「ラウンド力」とは、その日ゴルフ場でプレーするすべての組の流れをせき止めることなく、スムーズにプレーを進めていくために必要なスキルである。
「ラウンド力」は決して難しい技術ではない。自分自身のプレーにおいて、一歩先を考えながら少し周囲に気を配ることができれば簡単に身につくスキルである。
ゴルフは上手い人と下手な人が一緒にプレーを楽しめて、しかもハンディキャップによって技量の差を埋めて対戦することができる数少ないスポーツである。
「下手なので、ご迷惑を掛けます」とよく挨拶するが、本当に迷惑を掛けるのはショット能力の低さではなく、「段取りの悪さ」「気づきのなさ」「動きの鈍さ」「適切な判断の欠如」などのことであり、つまりプレーをスムーズに進めていくために必要な「ラウンド力」の低さが、迷惑に繋がっているのである。
ゴルフのショットは1回がわずか数秒であり、打つ回数が多くても、ショットに要する時間など大したことではない。
「プレーファスト」とよく言われるが、その意味は「急いでスイングしなさい」ということではなく「スイングはゆっくり、ラウンドは速く」と心得ておいてほしい。要するに、人を待たせることなく速やかに自分のボールのところまで移動していればいいのである。
「ラウンド力」を意識せず、今まで気づかずにやっていたと思われるような事例をご紹介する。
◆ゴルフカートで同伴プレーヤーを待たせ続けない
セカンドショットを終え、キャディバッグにクラブをしまおうとしているプレーヤー。
でも、一緒にプレーしている他の3人はすでにゴルフカートに乗り、早く前に進みたがっている様子。それに気づかずにキャディバッグにクラブをしまったり、番手選びに悩んでいては、同伴プレーヤーだけでなく、それを見ている後の組まで、イライラが波及していく。みんなが待っているときは、まずクラブを持ったままでも、速やかにゴルフカートに乗り込もう。
その場合、クラブを持ったままでも安全バーを持つことは忘れないでほしい。
そしてゴルフカートが前進している間に次に使うクラブの番手を考えておき、ゴルフカートが止まったら速やかにクラブを交換して次打地点へ向かおう。
◆手ぶらでボールの位置を確認しに行かない
ボール落ちたと思われる位置の横方向にゴルフカートを止めて、ボールを確認しにいく。そのときには、すでに使うと思われるクラブの前後数本を持って行くように心がけよう。
もしも手ぶらでボールを見に行き、残りの距離を確認してから使用クラブを決めて、そしてゴルフカートにクラブを取りに行き、もう一度ボールのところまで行くとなると、この時点ですでに1.5往復。
さらに打ち終わってゴルフカートまで戻ってようやく前進、となると横移動を2往復するまで前に進むことができない。
その組全員がこのような動きをすれば、とんでもないことになるのは想像に容易い。
ゴルフカート道路から離れたところにボールがあるときには、あらかじめ使うクラブ数本と、さらにはその次に使うかもしれない、例えば「A」や「P」「S」などをいっしょに持って行くと、そのまま前進でき、進行をスムーズにすることができる。
この1打だけでなく、もう一つ先のことも考えて行動するようにしよう。
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※インターネットでゴルフ規則の全文がご覧いただけます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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