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谷光高

ゴルフの楽しさを多くの人に伝えるゴルフ場経営者

谷光高(たにみつたか) / ゴルフ場経営者

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

コラム

けがをしない、させないも大切なゴルフのマナー

2014年6月15日 公開 / 2022年5月2日更新

テーマ:ゴルフを始める人を応援します

コラムカテゴリ:趣味

コラムキーワード: ゴルフ上達法

ゴルフのプレー中は、たくさんの危険が潜んでいる

テレビなどのゴルフ中継で、広いゴルフコースを悠々と歩きながらプレーしているプロゴルファーを見ていると、ラグビーやサッカーのように縦横無尽に走り回り、相手チーム選手と激しくぶつかりながらプレーする球技とは大きく異なり、ゴルフはとても優雅で安全なスポーツという印象を与える。

そのように見えるゴルフでも、プレー中はたくさんの危険が潜んでいる。
金属のゴルフクラブを振り回し、小さく固いボールがあちらこちらから飛んでくる。
ゴルフカートにはドアやシートベルトがなく、カート道路はガードレールのないところばかり。
夏にはマムシに噛まれたり、蜂に刺されるなどの危険もある。
プレー中の怪我

安全への確認もゴルフマナーのひとつ

プレー中の心得として「安全の確認」はとても大切な要素。安全への配慮はゴルフマナーのひとつといえる。
2019年以前のゴルフ規則の第1章エチケットには、以下のような「安全の確認」という項があった。
ゴルフを始めたばかりの人にとっても、とても大切なことが書かれてあるので、知っていてもらいたい。

安全の確認
●プレーヤーは、ストロークや練習スイングをする場合、次のことを必ずよく確かめるようにするべきである。
(a)近くに誰も人が立っていないかどうか
(b)クラブや、球や石、砂利、木の小枝などが飛んでいって当たりそうな場所に誰も人が立っていないかどうか

●プレーヤーは、前の組のプレーヤーたちが球の届く範囲外に出るまではプレーを始めてはならない。

●プレーヤーは、近くや前方にいるコース作業員に危険な思いをさせる可能性のあるときは、ストロークを行おうとする前に必ずその人たちに注意するよう声を掛けるべきである。

●打った球が誰か人に当たる危険性のある方向に飛んで行った場合、プレーヤーはすぐに大声で危険を知らせるべきである。そのような場合に伝統的に使われてきている掛け声は「フォー!!」である。

このように、危険を回避するために、安全に気を配ることがとても大切。
これ以外にもゴルフカートの走行時、または乗降時の安全への配慮や森や林の奥には立ち入らないなど、様々なリスクに対する判断が必要である。
安全への備えには初心者も上級者もない。一緒にプレーする人たちと声を掛けあいながら安全に楽しくプレーをして欲しいと願う。

初心者が覚えておきたい安全に対するゴルフマナー

最後に、ゴルフを始めたばかりの人にも覚えておいてもらいたい安全に対するゴルフマナーをいくつか紹介する。

◆ティーイングエリア周辺での素振りに注意
ティーインググラウンドでの素振りに注意
ティーイングエリア(ティーマークを結んだ線から後方2クラブレングスのスペース)上では、アドレスに入る前にスイング運動を確認するための軽い素振りは構わないが、力一杯のフルスイングは控えるようにするべきである。

ティーイングエリア周辺は、人が近づきやすい危険な場所である。安全に十分配慮して、人や芝生を傷つけることのないようにしよう。ティーショットの直前にフルスイングの素振りがしたくなったら、ティーイングエリアがある台地の端まで行き、周囲に人がいないことを確認してからクラブを振るようにしよう。

◆「打ち込み」は最も危険な行為
「打ち込み」は最も危険な行為
前の組への打ち込みは、人を驚かして不愉快にさせるだけでなく、ボールが人に直撃すると大怪我や死に繋がりかねない危険な行為といえる。

打ち込もうとして打ち込む人はいない。しかし、今まで打ったこともないようなナイスショットが出たり、予想外の強い追い風に乗ったりして結果的に打ち込んでしまう可能性はある。
また、ゴルフカートが安全な位置まで前進したことを確認してから打ったのに、実はまだ後方にプレーヤーが残っていて、結果的に打ち込んでしまったというケースは「打ち込み」の中でもよくある例。
これらはすべて予想外とはいえ、判断ミス以外のなにものでもない。もっと予測の範囲を広げて注意を払わなければならない。

◆危険な打球は、すかさず全員で「フォー!!」
危険な打球は、すかさず全員で「フォー!!」
「フォー(fore)」とは「前方の」という意味で、「前方の人、注意して!」の省略表現である。日本語訳としては「フォアー!!」や「ファー!!」とも呼ばれている。

もしティーショットが前方の組に届きそうなら、すみやかに大声で「フォー!!」と叫び、危険を知らせなければならない。隣のホールへ打ち込んだ場合も同様に「フォー!!」と隣のホールまで聞こえる大声で危険を知らせなければならない。
打った本人だけでなく、同伴のプレーヤー全員で大声を発して、確実に危険を知らせることができるように心掛けよう。

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※インターネットでゴルフ規則の全文をダウンロードできます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rules.html
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