心が違うのではなく、身体が違うのだ

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

残念なお知らせがあります。
今日のテーマは、「心が違うのではなく、身体が違うのだ」と言うテーマ書かせて頂くのですが、個々が浮気問題の要だと思っています。

相談者の妻にいくら説明しても理解して貰えないのはこの部分です。
もう少しかみ砕いて言うと「心が違うのではなく、身体が違う」ではなく 相談者は夫の考えが分からないと言われますが、この考え方というのが、心ではなく「脳」に置き換えてみましょう。

考えは脳がつかさどるとしたら、「身体」は「本能」です。
詳しく言うと、男性という生理学的本能です。
この本能は言葉で解決できるものではありません。
しかし、妻が夫と浮気問題を巡って話をする時に、話とは考え方のぶつかり合いだとしたら、脳とホルモンの作用する本能との会話という事になります。

本能はどうしても生きていく為の生理学的な意味も含みますので本能に説教しても、意味をなさないのです。
だから、浮気問題は話し合ってはダメと唱えて来ましたが、軽い魔が差した程度の浮気なら、話し合いも効果的ですし、むしろ、しなければなりません。

しかし、夫の浮気が何度も繰り返されているとか、同一の相手と長年続いているとかであれば、もうそれは妻との考え方の違いとかではなく、生理学的本能の問題なのです。

とは言え、貴女の夫が本能だけの野生動物だと言っているのではありません。

貴女の夫は 貴女以外の女性とセックスをしないと、雄としての尊厳を保てない人なのです。
その雄としての尊厳等は女性である貴女にには理解できるはずがないのです。
もちろん、「オスの本能」なんて、雌の私も理解は出来ません。

何度も書いてきましたが、貴女が雄の性欲の事に実感がわかないのと同様、貴女のご主人も女性の生理痛を不快感を理解できる臓器を持ち合わせてないのです。

だから、貴女にも理解できない夫のおちんちんという臓器のような部位を理解できるはずがないのです。

でも、お互い理解できないというのは寂しすぎるので、貴女はその溝を埋めようとして話し合いをされますが、もうここでは全く論点が噛み合わないという事です。

何故なら、貴女は浮気は心が起こす物だと考えているからです
勿論、発端は、妻との「思い」の違いにあったかと思います。
でももうそれが浮気に発展しているので、考えの違いという段階を過ぎて、雄としての目的を遂げようとしている段階だという事です。

つまり問題の形が変わってしまっているのです。
それなのに、貴女はそれを考え方の違いだと捉え、考えを擦り合わせようとされています。

貴女の夫は貴女ともっと仲良くスキンシップもしたかったのです。
これは男性としての本能も含まれての事です。
でも、貴女が悪い訳ではないですが、子育てに追われ、こういう夫の訴えに耳を貸せなかったのです。
また或いは、夫に対して何かしら貴女が腹を立て、その事が頭にある為、夫婦喧嘩も起きて、スキンシップどころじゃなかったという事もあったり、又は何かしら夫に対して愛情も冷めていってたとします。

夫はそういう事を貴女の言葉、貴女の態度、優しさ等、全てを空気から感じています。
そういう事を「お互いの考え方の相違」などと、堅苦しい話し合いをしようとすると、もうそれは、もっと物別れになります。

何故なら、夫の浮気相手は、妻子ある人だと分かっていても「貴男が好き」と貴女の夫に突進してくれた女性なのです。
その危険を犯す勇気に、貴女のご主人は感謝しますし、長く女性日照りの貴女のご主人に、身体を開いてくれた理解のある女性なのです。
ここに、暖かさを感じて、離れられなくなっているのです。
このご主人に対して、まだ考え方のすり合わせをしようとしているのは、違うのじゃないかな。

物事は時間が経つと形を変えます。
根本的な原因は夫婦が話し合える程度の物であったとしても、今現在起きている問題は、最初の問題を放置して、もはや最初の問題とは違う形に変化をしているのです。

これまでも常々言ってきた事ですが、交通事故を起こす原因は、交通法規を守れなかった事です。
そして、その結果交通事故が起きてしまって、今は、大怪我を負って瀕死の状態なのです。
瀕死とは結婚生活に例えると、離婚の危機という事です。

その状態から回復するには、交通法規の本を読みなおす事ではなく、緊急手術のような状態なのです。

瀕死の事故に遭いながら、それなのに、「ア~あの時、信号無視さえしなければ」と言っているようなもので、そんな中、怪我の回復治療に運転の教則本を今更読んでいるようなもので、正しい運転を心がければ、怪我が治ると信じているような物なのです。

問題が起きる原因と、起きてしまった時の解決策は別物なのです。

では、何故、貴女は話合いで、解決したいのでしょうか?
(ここで話し合いが一番平和だという事は少し抜きにして下さい)

貴女は浮気問題を身体の問題にしてしまうと、理解不能だからです。
だから貴女が自分の理解できる範疇で解決したいのです。
もっと言えば、ここまで来ても貴女がイニシアティブを取りたいという事です。

理解不能であれば、尚更理解できる様にフラットな目線と立ち位置になるべきですが、相変わらず貴女がリードをしたいのです。

貴女の夫は、妻に対して、文句も言えず、他の女性へ逃げた人なのです。
言葉を選ばすに言うと、弱虫です。
その弱虫は、言い訳なんて出来る弁も持ち合わせていません。

今まで、貴女がしようとして来て話し合いは。夫に対して論破する事でした。
夫の浮気に貴女もようやく「私も悪かったわ」と気づいたとしても、それを告げる方法はやはり話し合いなのです。
だから、貴女の夫は、その話し合いから逃げようとするのです。
そんな風に言うと、「いいえ、私の夫は話し合いに応じて来た」と少し、歯がゆそうに言われます。

でもそれならば、問題は解決しているはずです。それなのに当方へ相談に来られているという事は、話し合いは有効な解決法では無かったという事になります。

話し合いを、と求められたら、それに応じないと、その時間が過ぎません。
だから、応じた迄、という事もあるかもしれません。

いずれにせよ、話し合いをするよりも、浮気相手とスキンシップをする事の方が、頭を「無」にできるのでしょう。
要は貴女の夫はその時だけ「無」になる事で責任や反省や後悔などから解放され、馬鹿になれるのです。

そうして、全ての「正しい」事から逃げて、悪い事をしているのが、ご主人なのです。
そのご主人を捕まえて、「正しい事を話し合いをしましょう」と正しい妻が言ったとしても、逃げるだけなのです。
だけど、逃げる人はまだ正直です。
でも中には運悪く逃げ足が遅い人は、亀みたいに首を引っ込めて嵐が去るのを待つかになります。

ただ、本当に怖いのは、逃げずに立ち向かってくる人です。
その場合は貴女と本当の夫婦の関係を築こうとしていないか、又は、夫婦の終わりが見えている人なのでしょう。

だから、もう貴女がマウントを取るような話し合いはしないでください。
貴女は話し合いで、問題が解決できると信じていますが それは違います。
いや、話し合いが効果的かどうかはともかく、その方法しか知らない方なのです。

こうした自分だけの考えで進もうとすると大きな落とし穴が待っているかもしれません。
これは脅かしではありません。
私は人を脅かす事は好きではありません。
だから、どうか貴女も、ご主人を脅かす方法が正しいと思わないでください。

浮気は心や考え方のような理屈で説明できるものではありません。
ましてや浮気問題を考え方のすり合わせで解決する事は難しいという事に気付いて下さい。
今日の結論は、最初は心の問題でも浮気は最終的には身体の問題です。
その身体の問題に対して、妻の貴女は苦手意識がありませんか?
それがあるからこそ、心や考え方の問題にすり変えようとしていませんか?
どうか、本質を見て、夫の本当の想いを引き出す力を身に付けて下さい。

では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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