マイベストプロ大阪
村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

「オモハラ」という言葉を知っていますか?

2020年12月13日

テーマ:家庭内パワハラ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

オモハラとは「思いやり」を強要する「思いやりハラスメント」の事です。
美容院の雑誌に書いてあった記事の引用ですが、最近は、色んなハラスメントという言葉が出て来て、私も知らない言葉でした。
でも、内容を読んでみると、確かに、私の相談者がそこに居ました。
これは決して 相談者をディスっているのではありません。
むしろ、悩み苦しんだ結果、自分でも無意識に陥っている症状だと思うと、その悩みの正体が分かったというか、上手い言葉で表しているなアと思います。

【オモハラ】の意味
「言わなくても分かって欲しい」「やってほしい」という「思いやりの強要」をオモハラと言います。
やって欲しい事を具体的に伝えた方が分かりやすく、お互いにすれ違う事なくストレートに伝わるのに、何故か、分かって貰う事を期待するという意味があります。

私の相談者の多いタイプですが、付け足せば、意地が勝ってしまうタイプです。

もちろん、最初からそんなに意地っ張りと言う訳ではありませんが、結婚してから、互いの気持ちがすれ違う事が起きます。
そうした時、その都度、話し合って解決をしようと努力をしてきても、どうもうまくいかなかった・・・・そんな経験が「言っても無駄」という事が積み重なると、次はルール作りをします。

つまり、いちいち言わなくても分かるようにルールで取り決めをしますが それは中々夫婦の間に浸透しません。
そんな時、「言わなくても分かるはず」という思いも手伝って、「何故、分かってくれないの?」となります。

これは女性に多いタイプですが、特に仕事を持って夫婦共働きに多いパターンでした。
夫と議論を重ね、もう疲れてしまって、今度は言わなくても分かるでしょ、という気持ちです。
言い換えれば、交渉に疲れてしまった諦めモードです。

でもね、私ほど、人生を長く生きていると、夫婦は結局他人です。
話せばわかるという言葉がありますが、議論ばかりをしていたら、心が離れてしまいます。
つまり自分では話し合いと思っていても、結局議論なのです。もっと言えば、出口のない議論をなのです。
だから余計に、口を利くのも嫌になり、「察してよ」となるのです。

相手の気持ちを推し量るというのは、良い関係でこそ、思いやれるのであって、対立しているような関係性になれば、自分の主張ばかりになり、相手の気持ちを推し量るなんて気はお互いならないのです。
妻も、自分だって夫の気持ちは、悪い方にしか考えていません。
「家に早く帰ってきて、家事も育児も手伝ってよ」と思うばかりで、相手の気持ちは「どうせ家に帰っても楽しくないから、早く帰らないのでしょっ!」というバリアが心の壁になって推し量っているというより、決めつけているのです。

夫は夫で、そうした決めつけの目で見てると感じているので、妻の読みは「当たり~」なのです。

そんなヒリヒリした関係性で「思いやりを持ってよ」と望んでも、もう妻もハリネズミのようになっているので、近づけば針が刺さるので、夫は近づかないのです。
これは私も経験した事なので、ようく分かります。

それまでに色んな事があった事は分かります。
夫婦の気持ちがすれ違ったからこそ、今度はルールで縛って、とりあえず夫婦の形を保とうとするのです。

確かに、そういう関係性になっていると、色んな事が悪循環です。
よく世間の人は夫を動かす時には 「うまくおだてて使えばいいのよ」と簡単に言います。
でも、それまでに妻を思いやらない夫に「おだてる」とか「夫を立てる」とかいう気持ちは、更々なくなっているのです。
だから夫を立てるどころか、「家庭人として失格だわ」とプリプリ怒ってしまっています。

そんな感じだから、なおさら普通の会話は出来なくなり、口を開けば剣のある言葉ばかり。

その解決策は、元々夫婦の気持ちが離れていった原因にあるから、そんな簡単に言えることはありません。
だから、ここでお伝えできる事は 解決策というようなノウハウではありません。
また、本当の解決策なんて、口で言えるような簡単じゃない。
でも、一つだけ、ヒントを言うとしたら、貴女は・・・・・甘え下手
そう、人に甘える事が苦手です。
そして、その反対に、人に強い言葉を吐く方が、甘えるより楽なのです。
だから、甘えなさい、と言った所で、貴女は「今更甘えるなんて無理無理」というのが、もう見えています。

でしょう~?
私は、もうそんな貴女が手に取るよう。
だから私は無理は言いません。
だって、貴女を苦しめたご主人を頼り、今更甘えるような事は言えないでしょう。
でも、本当に早く解決策を求めているのでしょ?
だったら、近道は甘える事です。
いえ、もう少しぶっちゃけいうと、嘘でも甘える演技をするしかない。
それが出来ないから、相談しているのだと思うなら、それは、今回の本当の答えは「自分は夫に対して今更、下でに、出る事が出来ない性格なんだ」と自覚する事です。

これが良いとか悪いと言っているのではないのです。
「だったらどうしたらいいの?」と、ややふてくされる気持ちは分かります。

良いとか悪いとか、貴女にダメ出しをしていると、取ってはダメです。それはひねくれすぎ。
どうしたらいいか、と聞かれたから、私は、正直にベストアドバイスを答えただけ。
でもそれが出来ないなら、出来ないという自分を知るだけ。
ではベストではなく、ベスト以外の2番目のもっと違うアイデアはないか?と聞かれても、その答えは私にはないです。

何か、特別な、もっといい方法はないか、と探しても、ベストは一つなのです。
ベストより、もっといい方法なんてありません。
それを聞き入れない、自分の性格の特徴を知れば、もう少し柔和にもなれると思います。
では今日はここまで。

この記事を書いたプロ

村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(Re;婚かうんせらぴー)

Share

関連するコラム

村越真里子プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
080-3519-5564

 

昨今は LINE電話も活用。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

村越真里子

Re;婚かうんせらぴー

担当村越真里子(むらこしまりこ)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪のメンタル・カウンセリング
  4. 大阪の家庭問題・離婚問題
  5. 村越真里子
  6. コラム一覧
  7. 「オモハラ」という言葉を知っていますか?

© My Best Pro