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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

浮気が深まる順番

2019年12月1日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

秋が深まってきて、私の住む近所の山々が綺麗に色づいてきました。
男女の付き合いも、それになぞられて語られることも少なくありません。
もみじは必ず、色づいてから、落葉します。
銀杏は、実を成し、熟し、葉は黄金色になる、自然の摂理というか順番は、どんな時も変わりません。
人にも、付き合いの順番があり、特に不倫関係の場合は、必ず通る道があります。
今日は、その順番について、書いて行きたいと思います。
私の年代になりますと、子供が独立して、夫婦だけで、生活をしている家庭は少なくありません。
そんな中、夫婦は何を楽しみに過ごしているかと言うと、盆や正月に帰省する孫子の存在です。
そして毎日は、それぞれの趣味にいそしみながら、老後を過ごしています。
妻の方は、比較的友人との交流も多く、それなりに楽しく過ごしますが、仕事人間だった夫の方はというと、定年になった途端、妻のように趣味にと器用に、切り替えられないタイプも多いのです。
特に会社という枠の中でしか、人間関係が無かった企業人の夫は、定年になると、そこ築いた関係も、そこで余程個人的に親しかった人以外は、そこで途切れてしまいます。
そこで、男性が興味、趣味というと、健全なものに切り替わると良いのですが中には、男性は自分の存在価値を仕事というものの評価をバロメーターにしているところがあるので、仕事から退くと、「自信」というのをどこかで探さないと保てなくなります。
これが、年季の入った夫婦であれば、ワザワザ妻が夫を、立てることもなくなり、夫は自分の尊厳をどこかで探さないといけなくなるのです。
そこで、夫は「外での不倫」を求める活動?をする人も多いのです。
そこに妻が寂しさを訴え相談が寄せられるのですが、相談のテーマは夫婦が向き合う事が出来ないという事です。
しかし、ここでふと振り返ると、そういう夫の場合はたいてい、過去に浮気をしているという前科?があります。
何も、定年になったからと言って急に、浮気に興味がわいて、それにチャレンジしたら、成功するというほど、不倫も簡単ではありません。
やはり、経験者でないと、中高年になって、急に不倫が成功するものでもありません。
若い頃の独身の、当たって砕けろ的な、突撃タイプ以外は、中高年の恋愛は、テクニックを要します。
だからそれまでに、腕を磨いていないと、そういう物は、上手くいかないのです。
と、いう事は、何らか、浮気問題が、あったわけです。
定年後にそれを又、繰り替えす夫の場合は「時間が出来たら趣味に興じる余裕が出来る」という事で、ここは夫にとって、嗜好であり、趣味なのです。
だから見逃せという意味ではありませんが、妻が胸を痛めるほど、重大なことではなく、「趣味」なのだという事です。
ただ、趣味でも許せないというなら それなりの対策を取らないといけませんが、妻と比べて浮気相手とどちらが大事なの?というレベルの話ではありません。
ま、世の中、離婚は浮気の延長線で起きる事も多いと考えると、野放しには出来ませんが、妻が感情的になるよりは、夫の浮気相手を突き止めるくらいは必要です。
ある程度の年齢になって、夫が選ぶ相手というのは、夫の望みの集大成である場合が多い。
まったくお酒を呑まない妻はお酒のアテを造るのは苦手です。
精力満々の男性的な夫には、やはり中高年になってもセックスは必要ですが、長年セックスレスであれば、誰かがその役割を買って出ると、その部分の役割はは、買って出てくれた人の役割になります。
妻の立場が必ず脅かされるとは言いませんが、夫の趣味嗜好が、それに重点を置いていたら、老後ゆっくりした時間が出来ると、そういう精力が又蘇ります。
そんな時、精力が増強してきた夫は何をして時間を過ごしたいでしょうか?

人は、休日に向かって、生きていると私は考えます。
休日には自分の好きなことをしたいものです。
働き盛りのサラリーマンでも、休日に向かって、月曜日から仕事をします。
職種にもよりますが、皆、休みには、好きな事をしたい。
好きな人がいるなら 休みにはゆっくり会いたい。
だから夫の浮気を疑う妻は、夫が休日に家に居て子供と遊んでいるうちは、それほど心配しなくてもいい。
でも、何か平日は普通の時間に帰宅しておきながら、休日は仕事があると休日出勤をする夫はおかしい。
本当に仕事が多忙であれば、平日から残業まみれですから、休日出勤はおかしいと疑わないといけません。
何故なら 平日仕事帰りにも、浮気相手と会っていて、休日も仕事と偽り、会うならばやはり休日出勤を装うという事もあるのです。
だから、「絶対、こうなら大丈夫」という「絶対」はありません。
こういう「絶対大丈夫」とか、「うちの夫は浮気をするはずが無い」というのは「盲信」と呼びます。
この「盲信の盲は、盲目の盲」です。
何も見えなく誤魔化されているという事もありますが、逆に自分から見ないようにしている妻もいます。
それを野放しと言います。
疑う事は悪いことではありません。
家庭、家族を守る為に、時には目を見開いて、観察する必要があります。
何か匂わないか、鼻もクンクンして、疑わないといけません、これを鼻を効かすと言います。
浮気も初期の頃は、男性は分かり易いです。
色々、不慣れな分、妻にもばれ易い。
生活の中で、色んなヒントを出してくれています。
何故なら、夫はこれまでに不慣れな事をしているので、色々余裕がないのです。
だから可笑しげな噓や、理屈を言うようになります。
これが浮気の初期です。
一番、見つけ出しやすいのはこの時期で、また浮気を終らせ易いのもこの時期です。
逆に言うと、浮気も年季が入ってくると、巧妙になり、浮気自身が落ち着いてきます。
この段階になると、妻が夫の様子で、浮気の日を読めなくなります。
そういう時期になって、当方に相談に来られますが、浮気相手といつ会っているかが、分かりにくいから、浮気を確実な事か、証拠を掴みにくい、と言われます。
だから、尚更、浮気を確認する事は困難だと言う相談ですが、この段階になると、夫とは浮気問題を巡って、喧嘩もしているので、当然、そこでは夫は浮気は終ったと言ってみたり、何なら無かったことと否定します。
それを聞いて、妻も夫の浮気は過去の問題としてしまっていて、夫婦の不協和音の原因は、浮気以外のところにあるとさえ、思っています。
こういう段階では、夫婦は喧嘩するのも疲れ、妻も疑う事に罪悪感を感じるようになります。
これが浮気をドンドン水面下に潜らせる事になります。

つまり、妻が夫の浮気の痕跡やスケジュールが掴めなくなっている事は、浮気の疑いが失くなっているのではなく、浮気が水面下に潜ってしまったという事です。
これを我々は逆に「浮気安定期」と言います。
ここに、妻は危機感を覚えないといけないのに、夫の浮気スケジュールが読めないから、夫とは「心の部分」で接していきたいと、言われます。
逆です、順番が。
もっと最初に心を求めて動くべきで、この段階に入ると「心」という形の無いものではなく、夫はアクションを起しているのです。
つまり、形のない「虚」ではなく「アクション」という「実」なのです。
形の無いものは、隠すことも難しいですが、形のある実質は、隠せます。
この事が分かると、「見えない浮気はなきもの」ではなく「見えない事の方が真実」であると分かります。

どうですか?
心を求めることも大事ですが、今、夫婦は心を求める段階か、アクションを制止する段階か?その見極めが大切です。アクションは方ならず時間を必要とします。
浮気は心の中だけのことなら、時間や場所は必要ありませんが、活きた?浮気は時間を必要とします。
会いたい人がいると、時間を作って会いに行くのが恋ですが、浮気だって恋です。
貴女が聞かされている夫の予定には、噓があります。
きっと時間が出来たら、ゆっくり自分の一番好きなことをしたいと思うのが人間です。
貴女の夫の一番好きな事は何でしょうか?そこから考えてみましょう。
では、今日はここまで。

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